須原一秀 著 「自死という生き方」 | 占星術小説家@酒井日香の占い死ね死ねブログ

こんな本を読んだので、自殺のことなんか

考えちゃうわけですけどね。。。

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自死という生き方―覚悟して逝った哲学者/双葉社
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この本の著者、須原一秀さんは、2006年4月に、

こちらの本を書き残してから自死を遂げておられます。



本のイントロに須原さんの死について、ご友人の方が

書かれているのですが、死の半年ほど前から死ぬために、

いい枝ぶりの大木を探したり、自死方法について検討したり

なさったようで、最後は頸動脈を深く切ったのちの首つり

だったという話でございます。



わしは勝手に自分はすっかり仏教徒だと思って

いるけれど、自殺についてはお釈迦さまご自身は



「してはならない」



などと言っているそぶりはありませんね。



そもそも、お釈迦さまは、お釈迦さまとして生まれる

前の生において、何度か自殺をしています。



「捨身飼虎(しゃしんしこ)」



というお話はその一つとして有名なんですが、

お腹を空かせた7匹の子を持つ母虎を飢えから

救うため、自分の身を供した薩埵王子が、

お釈迦さまの前世なんだって。



まぁ、理由はなんであれ立派な自殺ですよね。。。。




仏教ではこのように、仏教の教祖自体がまぁ、過去世に

おいて自殺しているわけですから、キリスト教みたいに



「自殺は神への背信行為」




というほど強い悪ではなさそうでございますのう。。。




んで、須原さんは



「エリザベス・キュブラー・ロス女史」



のお話もこちらの本の中でなさってまして。




キュブラー・ロス女史の著書


「死ぬ瞬間」




は、大ベストセラーになりましたので、ご記憶に残っている

方も多いのではと思います。



私ももちろん読みましたとも。ええ。



しかし、死後の世界を信じて、また、ホスピスで死にゆく

末期がんの患者たちにも、力強く死後における



「素敵な世界」



を話していたキュブラー・ロス女史が、いざ、

自分が脳梗塞に倒れて死ぬ段階に入ったとき、

さんざ神を呪い、死後存続を信じ切れなくなって

狂気のうちに亡くなったことを、ご存じない方もいるかも

知れません。。。



実は日本の僧侶でも、同様の話は残っています。



元気なときは嬉々として阿弥陀如来の功徳を説いて

まわり、西方浄土を信じて皆に生き仏とまで慕われて

いた僧侶でも、いざ自分が死ぬ段階になるとパニックを

起こして、お浄土の実在を信じ切れないまま、頭が狂って

死んだ実例なども、たしか、日本霊異記かなにかで読みました。



元気なうちはみんな、自分の死を真剣には見つめない。




しかしながら、生まれつき激しい



「ネクロフォビア」



の人というのがいて(私のことです)、そういう人はもう

子どものころから、自分の死を悟って恐怖に暮れちゃう

わけですね。。。




んで、そういうのを払しょくするために、



「霊界はあるよ」



「死んだら光に包まれて苦しくないよ」



「生まれ変わるんだよ」





みたいな、




「肯定的死後」




を語る本に、私も若いころはさんざ、すがりついてきました。



しかし、



「肯定的死後」




を盲信してしまうと、人間のどうしようもない



「意気地なし度合」



とか、



「差別思想」




とかにそういうのが直結するのが見えてしまって、

肯定的死後しか信じたくない人間、それ以外は

想像さえできない人間というのがどうも、




「滑稽なくらい弱くて、どうしようもない意気地なしで、

自分で自分の人生を切り開く気概がほとほと弱い人種」




に見えてしょうがないんですよねぇ。。。




私にはね。




できれば、なんか、そこらへんの変な新興宗教が安易に

ささやくような



「童話みたいなメルヘンの死後世界」



なんて妄想には断固拒否を貫き、



「死後は不可知」



であるという、その究極の不安にこそ真正面

から向かい合い、




「生き切りたい」



と願う自分がいます。




だから私にはタロットだの占いだのがもう、

反吐がでるほどキモチ悪くてしょーがないんだよね。。。



この生死観が揺るぎなく、自分の中に常にあるので、

なんかメルヘンのような、妄想のような、そういう掴み

どころのないものが











どうわいっ嫌い













になっちゃってるのねぇ。。。。





だから、オーラだのレイキヒーリングだのシータヒーリング

だの信じれるヤツはどっかうらやましい気もするけど、

うらやましい反面



「勇気があんまりない人たち」




にも見えてしまうわけス。





わしはどうすんだろね。。。





子どもがまだ小さいから、今はとても自分で自分の

命を絶つなんてできないけれど。。。




それでも、心のどこかに



「もうホントに衰えたなぁ~と感じたら、そういう終わり方

もあるのかもね」



くらい思ってたほうが、少し気がラクかな???




とは思う。





うん。





そんな話だよ。




じゃあね☆