【沢登り】虎毛山「皆瀬川 虎毛沢」
2025年8月12 - 14 日
参加者:入江・桐林、ヤマモト (ホンダ)
ルート:
1日目:国道398 皆瀬川出合 - 虎毛沢出合
2日目:虎毛沢出合 - 赤湯俣沢出合 - 右俣 - ・821手前左俣 - 虎毛山北稜 - 山頂避難小屋
3日目:避難小屋 - 虎毛沢右俣 (下降) - 国道398 皆瀬川出合
------------------------
昨年から狙っていた上の廊下は、天気を考えると危険。
さぁどこへ行こうか。
北海道は天気良し、東北はまぁまぁよし。
易しいところで東北で近い場所。
虎毛山の虎毛沢を遡行し、稜線を歩いて赤湯俣を降りる予定で出発した。
しかし、虎毛山と高松山の稜線の猛烈なブッシュに凝りて、虎毛沢を降りることに…。
-----------------------
1日目:
移動のみ、2時伊勢崎出発。5時すぎに宇都宮出発。
買い出しを考えるとモンベル三郷店に寄ってからスーパーへ。
ゆったり東北に漂っていたら、皆瀬川の林道は予定よりかなり手前に駐車するハメに。
出発しようとしたら、雨が降り出した。
虎毛沢の出合には、1時間40分程度で到着。雨は上がり、宿作り。
2日目:
ひたすら歩き。
沢を見送っていくと、一枚岩の大ナメが次々と現れた。
写真でよく見る、あの赤い模様が一面に広がった空間。
ラスコー洞窟の壁画のような淡い歴史を感じるような床画だった。
ちょこちょこと、小滝や淵があるが、全て易しい。
赤湯俣沢との出合付近は、雨天時に増水すると、心理的にきついへつりになりそうだ。
地図をろくに確認せず、3級程度の8m滝を、ハンマーとハーケンを持ってきた入江氏が、リードをした。
少し進むと、土砂が多く、見えている稜線が左から上がっている?
地図を確認すると、右俣の左俣に入ってしまい、山頂直下に突き上げるルートになってしまった…。
記録にも確かにこんな滝は無かった…。ハンマー・ハーケンを持ってきたから挑戦したさに導かれた形となった。
戻るのも面白くないということで、詰めることに。
途中、10mぐらいの微妙なスラブをヤマモト君がリード。
2本のハーケンだけで登り上がれるハートに乾杯。
地図上の岩場マークは、左壁の泥壁をうまく高巻きできた。
その後は、高度を上げていき、藪漕ぎに…。
久しぶりに負けそうな自分を感じながら、おだててヤマモト君を先頭に詰め、3時間。
避難小屋を見た瞬間の雄叫びを聞いたか!?
ヤマモト君が感極まり、小屋の鈴をカーンと鳴らしたら、お兄さんが1人外にいたそうで、気まずかったとか。
快適に避難小屋で宿泊。平らってスバラシイね。
(過去の渡辺さんと桐林での赤倉沢が、記録帳に記載してありました)
3日目:
親子丼を食べ出発。5時半前。
縦走路を歩き、赤倉沢登山口との分岐点に来たら、まさかの高松山への縦走路が通行禁止。
しかも猛烈なブッシュ。
昨日の藪漕ぎで心は揺れうごき、いや片方に落ちていたが、
ヤマモト君の靴を虎毛沢出合にデポしているため、渋々ブッシュに突入。
蔓が絡まり合い、全然進まない。
当初予定していた虎毛沢の右俣方面に下降することにした。
これもまた、途中から一枚スラブで、ドキドキ下降。3回ほど懸垂下降をした。30m 2本があって安心した。
帰りの沢歩き・林道は、ほとんど言葉も交わさず、下界への思いがどんどん強くなった。
15時ごろ、車に到着。
二百円の元湯共同風呂で、沢の垢を落とし、たむら屋で豚丼と稲庭うどんを食べた。
帰りは、栗駒の横を通り、大崎市の高速へ。
24時前に伊勢崎に帰着。
久しぶりに、心が潰れそうな藪漕ぎで、小屋が見えた時の感動がたまらない。
雲上のオアシスと言われるだけあって、山頂だけ平原、池塘がところどころにあり、ホッとする。
東北特有のなんとも言えない、受け入れられているような山頂がとっても良かった。
今後もこのような山行をしていきたいな、と思わせる沢旅。ありがとうございます。
2日目、朝からアブがいっぱい。ネオプレーン単体はやめた方がいい?
軍手は必須だ…。
赤湯俣の出合の釜ゴルジュ
へつりで遊ぶヤマモト君
大人の夏休みを満喫。気持ちのいいかぜ。
へつりで遊ぶ。
行かなくても左を巻ける
虎毛レッドパターン。
虎毛の由来ってこっちかと思ったが、山体を見た時に沢がまばらにあって虎毛に見えるらしい。
3級程度の小滝。活き活きとヤマモト君に譲ってあげない入江氏がリード。