【山スキー】利尻山 4/30-5/1 鴛泊より 敗退 | 群馬境町山の会 "SAKAIMACHI Alpine club"

【山スキー】利尻山 4/30-5/1 鴛泊より 敗退

2025/04/30 - 05-01

ルート:

-2日目:境事務所 - 青森 - 函館 - 黒内町

-1日目: - 稚内

0日目:- 稚内 - 鴛泊 - 北麓野営野営場 - 530m 

1日目:530m - 長官山東北右俣 - 1100m 滑走 - 出合 - 長官山東北左俣 - 1050m 滑走 - 530 - 鴛泊港

参加者:桐林

 

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会津駒ヶ岳下山後、天気と睨めっこ。5/1が確実に天気が良さそう。

八甲田、羊蹄山を予定していたので、まさか、利尻山はアリじゃないか?

ということで、利尻山へ行ってきました。

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-2日目:

境の事務所(群馬県伊勢崎市)からううう…っと言いながら青森港へ。行き当たりばったりなので、陸路で。

青森 - 函館館は、かなりの便数があるフェリーがあるため、難なく乗り込める。

※青函フェリーがお得!!津軽海峡フェリーに騙されるな!!(Googleに導かれた!2万円ぐらい…高い)

みんなで作る車中泊マップで良さそうな黒内町で車中。

 

-1日目:

またまたううう…っと言いながら稚内へ。英気を養うため、奮発して旅館へ。

4/29だったため、victoriaに行き、肉を食べ、就寝

 

0日目:

朝の一便を見送り、お昼頃鴛泊に到着する船に乗り込んだ。

到着後、ふらふらしつつ北麓野営場に向かうも、街中を散策したら、セコマ!!

セコマで腹越しらし、野営場へ。

野営場に着くと、長野から来たランクル夫婦と談笑。スキーヤーが少ないですね、と話した。

また、管理人と思しき方に見送られ入山。

溶けた雪の雨に打たれながら、ベースとなる500m付近を目指した。

ベース設立完了後、長官山東北右俣へ。ホワイトアウトのため、750mまでで上げた後、滑走。

 

1日目:

眠れず早々出発5時過ぎ。

クラストした右俣へ行く。斜度が増してきたため、浅い入りのクトーだと微妙と思いトラバースし、夏道の尾根へ。

800m程度からシートラ。

なんか風が強い?板のせいでそう思うだけなのか…

長官山までがやけに遠いように感じる…

風が強いし、上はもっと強いのか…途端にやる気を失っていった。山テンで5m/sでしょ…。

そうは言ってももう少し登ろうと、長官山手前までいった。

しかし、遠いなぁ、もういっそう降りようかという悪魔の囁きが頭を往復していく。

長官山のピークを見た瞬間、あぁ、遠いなぁ。担いで行くのかと、思うとさらにトーンダウン。

体力がなくなった?

思い切って滑り降りることに。1150m。

 

8時手前。朝が早いこともあって、クラストのバイブレーション。慎重にいき、湿雪斜面。

せっかく来たのだからと、左俣も偵察。

稜線上に長野の夫婦らしき人を確認。

前日のシュプールも1200mの沢地形についていた。

こちら側の方が藪漕ぎもほとんどないが、痩せ尾根の登高。

息が荒い。

体力が無くてもゆっくりいけば、登頂できたのではと迷いが出始める。

決めたのだから…。

1050mぐらいの僅かな尾根状を滑走。斜度30度を超えていたため、ビクビクしながら突っ込む。

スケールの大きさにやられてしまったか…。

 

技術的には問題ない。

ただ、もしもを考えて、悪い方向へ行ってしまった。

 

やり切る、時間をかけても、登頂する意識が足りなかったと思う山行でした。

 

途中をトラバースし、夏道の尾根へ。800m。

風が強い…。一気に気持ちが冷めてしまった。上はもっと強いのか…。

しかし登頂して降りてきた方に聞いたところ、穏やかだったとのこと…。頭をもしもが往復した。

わからないものだ…。スキーを背負わず、登頂だけでも…。

 

朝、ベースから、見た長官山北東右俣 長官山の頂上はさらに奥

 

長官山北東右俣。途中、トラバースし夏道へ。

1150mの頂点から少し下り、滑走。なんとも言えない気持ちで、降りた。

奥には北峰が見えた。遠いなぁ。

 

せめて次の機会にと、左俣も偵察。

こちらからの方が上りやすそうだが、滑走はかなり斜度がある。

結局、あまり詰めず、1050m、長官山の左から3番目のコルから滑走。

湿雪特有の斜面のズレを感じながら、終わりかぁと後悔めいた気分に支配されながら、降りた。

 

鴛泊港から見た利尻山は、憎たらしいほど晴れ上がり、どうだと言わんばかりの姿。

体力を戻し、スケールに圧倒されない経験を身につけてから、再挑戦したい。

そう思えた初めての山になりました。