【山スキー】尾瀬横断 (至仏山 - 燧ヶ岳) 戸倉起点 20250322-24 | 群馬境町山の会 "SAKAIMACHI Alpine club"

【山スキー】尾瀬横断 (至仏山 - 燧ヶ岳) 戸倉起点 20250322-24

2025年3月22 - 24日 土日月

ルート:

1日目:戸倉駐車場所 - 津奈木橋 - △1867m - オヤマ沢田代 - 至仏山  ムジナ沢手前尾根 - 山の鼻 泊

2日目:泊地 - 牛首 - 龍宮小屋 - 見晴十字路 - 段小屋坂 - 沼尻平 - 尾瀬沼ビジターセンタ周辺 泊

3日目:泊地 - 浅湖湿原 - 長英新道 - ミノブチ岳 - 俎嵓 - 鞍部 - 泊場所 - 尾瀬沼山荘 - 三平峠 - 一ノ瀬休憩所 - 大清水小屋 - 戸倉駐車場

参加者:入江・桐林

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八甲田を計画していたが、強風のため断念。

入江氏がヤマテンを見ると、尾瀬だけ風が弱い…。

 

尾瀬に呼ばれている…奇しくも、去年と同じ週に尾瀬か…。

 

2年越しの夢の尾瀬横断。

尾瀬を代表する2山を結びつける山行をしてきました。

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1日目:

境の事務所を後にし、戸倉駐車場所を9時ごろ出発

途中までは歩き。林道が屈曲する手前で除雪が終了。そこからシールウォーク。

クロスした1人目は、スプリットボードで平ヶ岳、1泊2日!?

2人目は、奥利根横断 2泊3日!?

あれ?尾瀬横断のロマンティックさが際立ってきた。

津奈木橋に11時。そこから△1867mを目指し、登高。

地形図よりも、悪くない登り。スノーシューとスキーヤーのトレースあり。

 

至仏山を滑降する人はもういない。稜線を詰めて行ったが、人を目撃することはなかった。

ドキドキしていた子至仏のトラバースは、なんてことはない。

2本伸びていたが、経験通りあまり標高を上げずコルに。

その後は、いつものことながら爆風の中、感動のフィナーレ。

どうしてだか、この最後の詰めで、It's my life と口づさんでしまうが、

Bon Joviみたいなロックじゃない、もっとスイートなカントリー調な歌があったらと、思うんだ。

 

至仏からの景色、至仏までの景色が最高。

 

至仏山登頂15時半。

その後はお待ちかねムジナ沢手前尾根の滑走。

気持ちいい滑走とは言えないが、カリカリとたまにあるミルキーな斜面で、遊びながら山の鼻へ。

最後の林を抜け切った時の、開放感、着地感が、あぁ、ついに尾瀬ヶ原へ着陸したんだなぁ、と頭いっぱいに広がった。

ロッキーポーズ。

 

 

2日目:

余裕をかまして、7時出発。予報だと風速が強い、確かに周りの山は雲隠れ。

お待ちかねの尾瀬ヶ原、横断。

スノーモービルは牛首後ろを行っているが、迷わず中央突破!!

と、まさかの、川が見えていて、しかも橋は板が外れされていた…。

恐る恐る乗ったものの、滑る!?

怖気付いて、回り込むことに。川を横断できるところ探せど探せど、迷宮入り。

素直にモービル跡を行けば良かったと、後悔。まさか川が出ているとは…。

 

龍宮小屋で休憩後、燧ヶ岳へ向かうも、また川。そして橋は、三角屋根で渡れない…。

モービル跡をゆく。

当初の予定だと見晴付近で泊予定だったが、時間もあるため尾瀬沼まで伸ばす。

この夏道が意外と悪く、トラバースがずっと続いた。

疲労感で感情もなく、尾瀬沼に到着。

 

後は尾瀬沼を突っ切り、尾瀬沼ビジターセンタ方向へ。

泊地には、15時半。

 

 

3日目:

寒い…。水も凍っていた。7時出発。

浅湖湿原を突っ切り、ふにゃふにゃした沢沿いをこんな感じかな?と、進み長英新道へ。

曖昧な尾根に乗り、標高を上げていくとようやく合っている実感が湧いてきた。

一箇所急登があり、シールのまま直登。風は強くないが、気温が低く、斜面は硬い。

ミノブチ岳手前から、シュカブラが現れた。

右手には三角点がある俎嵓。あれ、急登。アイゼン歩行と思っていたが、ドキドキしてきた。

 

鞍部に到着し、一休み後、登頂へ。

近くによれば、角度はそこまでなかったが、2カ所ほど蹴り込んで這い上がった。

ウィペットだけだと心許ない…。

30分もかからず、山頂。風が強い。10時半。

早く安全地帯にと、握手の後は、さっさと鞍部に。

 

緊張と弛緩。

 

至仏山と燧ヶ岳の登頂で横断は完成。

そこから、長英新道を遊びながら滑走。

角度が無くなってきた後は、必死のポールプッシュ。

スキーを外さず、浅湖湿原に。

 

泊地を後に、尾瀬沼小屋方面へいくと、目の前に人!?

ヘリで荷物を運搬していたのか、小屋の従業員がいた。

尾瀬沼小屋には、雪下ろしをしようとしている別の従業員がいた。

挨拶もそこそこに、三平峠へ。

ここから赤テープと赤布、赤スプレーを目標にして歩いて行った。

最後の急な登山道は見送り、電柱を回り込んで尾根を滑走した。

ある程度標高を下げたら、沢地形を下げていき、微かな登山道に合流。

その後は林道に到着。

 

何も言わず、ポールプッシュ。

15時大清水到着。思ったより早かった。

この後、地獄の歩き、2時間。

17時過ぎ、戸倉駐車場所へ。

 

ふにゃけた2人。

やり遂げた安堵感に包まれながら、花咲の湯へ。

 

最後はやっぱり、事務所で会長とお酒。

気持ちよく、平らな場所で、眠れる幸せ。ありがとうございました。

 

 

1日目 津奈木橋 慣れてきた?意外と早い11時

 

小至仏のトラバース 左手から駒ヶ岳と尾瀬ヶ原、そして燧ヶ岳

 

上州武尊山と 山頂付近の蛇紋岩を バックに入江氏

 

 

至仏山 山頂 と 桐林、SLAYr114. 後には新潟と群馬の県境の山々が 15時半

 

至仏山 山頂 と 入江氏、ラスラー。右手の奥は平ヶ岳

 

至仏山山頂から、燧ヶ岳方面 これを今から横断する

 

山頂から回り込み ムジナ沢手前の尾根上を、山の鼻目掛けて滑走 16時に近かった

 

牛首の突端を行こうとしたら…

 

牛首手前の橋の板がない…まさかね…

 

景観山 ケイズル沢…気持ち良さそうだが…

 

意外と2日目後半は天気が良かった 尾瀬沼を横断 今晩の宿はもう少し 15時

 

 

3日目 これから長英新道で頂上へ出発 7時

 

鞍部にスキーを置いてアイゼンで

 

燧ヶ岳山頂 俎嵓 10時半

 

二箇所ほど、蹴り込んで這い上がった…ウィペットよりピッケルの方がよかった

 

宿を片付けて尾瀬沼を横断 尾瀬沼山荘手前で振り返りパシャリ 13時

 

三平峠を越えて、林道合流後はひたすら渾身の滑走 15時手前に大清水

この後、歩き2時間…でゲートに。