【山スキー】至仏山 2024/03/23-24 | 群馬境町山の会 "SAKAIMACHI Alpine club"

【山スキー】至仏山 2024/03/23-24

日付:2024年3月23, 24日

ルート:

1日目:林道ゲート前 - 津奈木橋 - 鳩待峠 - △1866m - drop - 鳩町峠

2日目:鳩待峠 - 小至仏山 - 至仏山 - 至仏山頂直下 南東沢 drop - 東広尾根 - ワル沢横断 - オヤマ沢横断 - 鳩待峠 - 林道ゲート前

参加者:桐林・入江

 

-------------------

チャンスがやってきた。

冬の尾瀬に入れる。

あの尾瀬ヶ沼が雪で覆われている景色を見れる!!!

念願のあの姿、3年越しでやっと訪れることができました。

 

山スキーの醍醐味は、冬の深い山に入れること。

道具を使い、あとは自分の体を動かし続けるだけ。

登るのも期待に膨らみ、降るのも夢みたいな一瞬。

山登りを続けてきて良かった、そう思える山行でした。

--------------------

 

1日目:

朝5時ごろ事務所出発。

ゲート前の駐車スペースを、8時過ぎに歩き出した。

アスファルトが出ている…。

橋を渡った後からかろうじて着いている雪をシール歩行。

これ以降、一度も外すことなく鳩待峠まで行けた。

 

途中から雪が舞い始め、津奈木橋付近ではザックに雪が積もり始めた。

ただし帰りは、津奈木橋以降は歩き!!!しんどかった。

 

薄い雪の上を歩く。パウダーに叫び声をあげながら元気がいい。

 

津奈木橋付近 ここからスノーモービル跡が始まった

 

ここから1時間半ぐらいで鳩待峠到着。

久しぶりの1泊装備で、足が痛い。靴擦れだなぁ。

鳩待峠に到着後、尾瀬ヶ沼側のコルより下がった場所に設営。

 

鳩待峠 雪の壁がでかい

 

その後は、明日の至仏に向けて行けるところまでトレースをつけることに。

雪が舞う中視界が悪く、どちらかが引き返す?と言われるのを待っていた気がする。

結局、傾斜がある△1866m からドロップ。14時前。

 

入江氏の板の浮力がよくわかった。ショートファットは伊達じゃない

 

 

2日目:

南東沢下部 振り返れば自分たちだけのシュプールと至仏山が

 

3時起きで朝食食べ次第、出発の予定が、外の風の音で30分後ろ倒し。

夜中は異常に外が明るく、月が隠れてからは暗闇に。

木々の合間から、あれが至仏か?と思いを馳せていた。

 

 

5時過ぎに出発。

前日のトレースが目印になり迷うことなく△1866ピークへ。

 

快晴だ。

 

悪沢岳手前 真ん中から小至仏山、そして至仏山

 

春ルートの話を聞いていたため、小至仏を目指した。

ところどころ小さい沢形状があり、渡りやすいところを渡った。

 

小至仏のトラバースが嫌らしかった。

雪面が固く、エッジをバフバフ言わせて食い込ませた。

途中、ビンディングが外れて焦った。リーシュ付けて良かった、と初めて思った。

 

小至仏の雪庇とトラバース 雪面の角度が見にくくビビりながら慎重に

 

コルに着けば、至仏まであと一息。至仏の大斜面に胸をときめかせながら。

 

あと少し

 

山頂 入江氏のRMUバナーナイフ ファットがよくわかる トラバースがしにくくて大変だったとか

 

滑走前に小至仏をソロの方がトラバースしていたのがわかった。

あとでお会いしたところ、朝4時出発で日帰りだとか…強い。

神奈川の方でディナフィットセットが珍しい。少し仲間意識が出た。

 

誰が最初のドロップ?

ジャンケンで、桐林!!

下が見えない直下は避けて…左から周りこみドロップ!!!

最高…

重いけど、後傾だけど、気持ちいい。

止まっては動画の取り合いっこ。

 

広尾根を目指して。行きの尾根に戻るのは辞めた、綺麗に下へ落ちてしまおう。

 

こんな滑走、これからどれぐらいできるだろう…。

 

あっとう言うまに下部へ もう終わってしまった

 

あとは広尾根をゆっくり滑り降りた。

ワル沢に吸い込まれ、沢のスノーブリッジを2回渡った。

心臓に悪い。

オヤマ沢を渡り、登山道を目指して直登。

冬だったらアリかな?広尾根をもう少し左寄りの方が楽だったかも。

 

 

ぽっかり空いたポケットを見ながら   オヤマ沢を横断 渡れるか焦った

 

楽しい瞬間は、ほんの少し。

山行中の10%???

帰りの苦行がさらに記憶を美化しようとする。

でも、また来たいな。そう思える山行でした。

次は、みんなで。大勢で。尾瀬の懐に入りに行きましょう。

 

至仏山頂付近から尾瀬ヶ沼、燧ヶ岳