【雪洞訓練】武能岳西尾根 | 群馬境町山の会 "SAKAIMACHI Alpine club"

【雪洞訓練】武能岳西尾根

グランドシートとツェルトの屋根。リボンが横を向く。

 

2022年3月5日(土)-6日(日)

参加者:大和・入江・桐林(筆)、大間々:阿部・前原、登高会:堀越、会員外:高山

ルート:

1日目;土樽PA - 蓬沢 - 武能岳西尾根

2日目;往復

 

1日目

3、4年ぶりの恒例雪洞訓練を行なった。

蓬峠に向かうスキーヤーが多数。

武能岳方面へは、単独のスノーシューヤーとスキーヤーの踏み跡の2つしかなかった。

 

毎度のことながらの先頭前原さん

 

登り始めて2時間が経過したあたりから無風となり、日射が強く汗がダラダラに。

あれが足拍子、荒沢、万太郎、仙ノ倉、茂倉、蓬峠と、高度を上げるにつれ景色が広がっていく。

こういう視界のシフトがたまらない。

 

CL:入江さんが雪洞の掘り方を周知

 

土樽PAを望む。徐々に風が強さを増していった。

 

今年は積雪量が多く快適な雪洞となる予定だったが、

2m近く掘り進むと硬い層となり、なかなか進まず。

当初の予定でコの字型の雪洞が、一つの穴を拡大し上面をツェルトとグランドシートで覆うことになった。

貧弱な雪洞になった。

低気圧の接近に伴う降雪と強風により、絶えず積もった雪をどかす作業が必要になった。

会員外の高山さんにとっては、厳しい夜になったか。

これも訓練と思えば良いものの、やっぱり寒いのは疲れる。

 

大間々コンビ、前原さんと阿部さん

 

2日目

翌日の朝、強風の寒さの中、撤収作業

 

バタバタとシートがはためき、隙間から粉雪が舞い込んだ。

夜中に気づいた人が雪をどかし、雪に埋もれてしまうことはなかった。

入口に配置されてしまった大和会長が寝ずの番で、外に出ていたのは言うまでもない。

風速15mほど吹き荒れ、外に出るのが億劫だった。

朝が一番吹き、手袋を外せず手間取る撤収作業だった。

 

結局、武能岳へは行かず、早速降りていった。

痩せている尾根というものの、視界が悪いと左右に揺れてしまう。

ピンクリボンを発見できると効率的に降りられた。

 

こうした訓練が万が一の時、余裕を持っての対処につながっていく。

何はともあれ、3、4年の空白をストップできた。今後も継続していきたい。

 

視界不良の中、前日につけたリボンと竹リボンを頼りに西尾根を下る