【夏山合宿】「奥利根源流」八木沢ダム-利根川水源石碑 | 群馬境町山の会 "SAKAIMACHI Alpine club"

【夏山合宿】「奥利根源流」八木沢ダム-利根川水源石碑

2019年8月10日(土)-8月14日(水)

・メンバ:小暮前会長,入江,桐林(筆,小堀,寺本,大和会長

 

利根川水源石碑にて,寺本撮影.

 

前々から,前会長が奥利根の話を良くしていた.

「船でアプローチして登るんだ.奥利根は良いんだよ」

 

4日間の予定が5日間に延びた.初日が思うようにいかず,ルート判断に苦労した.

次々に現れる滝や淵,雪渓など,圧倒されることが多かった.

高巻きの恐怖感,この先が下へ行けるのかと脚が震えていた.

前会長リードで進み,終盤に至っては入江リードで越えていった.

4日目フィナーレは,前会長に導かれるまま,霧に包まれた日没後,利根川水源石碑に突き上げた.

この日の握手は格別で,国境稜線というスケールの大きそうな境が意味を帯びた.

 

・行程;

0日目:事務所-土合駅-八木沢ダム

1日目:八木沢ダム-ヘビ山の巻き道手前TS

2日目:TS-滝ヶ倉沢出合TS

3日目:TS-ハト平TS

4日目:TS-丹後山避難小屋

5日目:避難小屋-十字峡小屋-(タクシー「銀嶺タクシー」)-湯らりあ-六日町駅-土合駅

 以下車を回収後,帰途へ

 

 

1日目

ボートで水長沢出合手前まで送ってもらい7時30分.

8時手前に出発した.

川の冷気で川面から蒸気が発せられ,若干寒さを感じた.

水に入っていくと,冷たい.

寺本の沢靴のソールが剥がれ,修繕に時間がかかった.たびたび,立ち止まり気味となった.

ロープとテーピングでごまかしごまかし.よく寺本は登ってこれたと今思う.

 

思うように進まず,ヘビ山の巻き道手前で停泊.

 

 

2日目

しょっぱなから,高巻き.

ヘビ山の巻き道へ進んだのだが,降りるポイントが早すぎ,難渋した.

1日目と2日目では,滝やルートの位置関係確認があいまいすぎた.

その後は,早めではあるが滝ヶ倉沢出合で停泊した.

14時ごろ着いた.食事風景の写真がないことを思い出し,入江さんに撮ってもらった.

戦果はイワのさかな、一匹だった.

 

 

3日目

 

 

スケールの大きい雪渓が続いたオオックイ.

雪渓の上か下かで手間取った.

雪渓通しにならず,下を通り上を歩いたり,緊張を強いられた.

 

魚止めの滝やヒョングリの滝,大利根滝を越していき,ハト平へついた.

初めての落差にビビっていたことを思い出す.前会長の動きをハラハラしてみていた.

登ってみれば,何てことは無いが,この高さを考えると腰が抜けそうになっていた.

 

 

4日目

 

前日,しっかりハト平までたどり着くことができ,いよいよ最終日.

沼田山岳会ご用達の佐市平は良いテン場だった.

人参滝,美山滝,赤沢滝,そして水上滝へ.

人参滝の記述に見られたスノーブリッジや美山滝の雪渓は無かった.

これらの滝は,入江リードで登った.

 

水上滝を右岸側の涸れた小さい沢を高巻き,本流へ合流.

17時を過ぎていた.

トコトコ登っていき,二股を右へ行った.

稜線近くになり,雪の傾斜へと変わっていった.

滑る草付きを慎重に登り,凍った雪を登った.そして霧がかかった上方に稜線と思しき輪郭が現れた.

ここで前会長が登りやすいところを探索.

そこを突き上げてみると,石碑とちょうどぶつかった.

気持ちが良い声を上げて,歓喜を現した.

 

その後,暗い道を丹後避難小屋へ.

お客は居ず,快適に過ごした.

 

 

5日目

下界に近づくほど,汗が噴き出してきた.

十字狭小屋で,タクシーを呼び,久しぶりの町を楽しんだ.

最近恒例のヘギ蕎麦をたらふく食べた.

観光客とお盆の帰りの客に揉まれながら,土合駅に着いた.

 

山行動画

 

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・記述参考

『群馬の山 2』,群馬山岳連盟,上毛新聞