SMI美原ライン(R5実証実験結果)
【実施結果】都心部と美原方面を急行バスでつなぐ実証実験(令和5年度 SMI美原ラインにかかる実証実験)結果がとりまとまったようだ。↓
お金をかけたことはある丁寧な結果まとめで、P4利用状況に結論が示されている。1便平均で4.9人の利用だそうだ。1人500円ほどの運賃だから、約1時間で運行する1便で2,500円の運賃収入になる。バスの運転手人件費にも満たない。これでは需要があるとは言えず、南海バスも赤字路線は事業化できないだろう。
ちなみにR4年に実施した同様の実証実験は、美原区のショッピングモール「ららぽーと堺」の新規オープンに合わせた期間に行ったので、今回に比べて多めの利用状況だったと想像できる。またR4年は駅に立ち寄らないことが利用客の伸びに繋がらなかったと結論付けた経緯があり、南海高野線や地下鉄も意識した停留所であるにも関わらず今回質素な結果に終わった。
これが堺市長やSMIプロジェクト推進が御旗に掲げる「堺市民の悲願 東西交通」の実力と市民の期待度の実態だ。この結果を踏まえ、東西交通のニーズは少なく、これまで通り大阪市を起点とする交通体系の中で堺市の交通体系を整える方針に切り替えることが正常だ。大阪維新の会傀儡市長だから、大阪市への依存はお得意だろう。それでも東西交通に期待や利権を感じる市民なら、大阪維新の会ではない独自候補を擁立すべきで、できないのなら黙っていろ。堺市の交通で喫緊の課題は、南区をはじめとする高齢化した住宅地の身近な交通課題の解決だ。安価で安全で利便性の高い移動手段を、各地域の事情に合わせて導入することが寛容だ。市民が主体となって行政が後押しする手法が好適と言えよう。
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