堺市の気球、ガス漏れ原因特定至らず メーカーは事業清算 別のメーカーに発注へ 産経新聞より | 堺市の交通まちづくりを考える会

堺市の気球、ガス漏れ原因特定至らず メーカーは事業清算 別のメーカーに発注へ 産経新聞より

 2024年2月1日付けの産経新聞に面白い記事を見つけた。

 

 記事の中で、「この事業は、世界遺産登録直後の令和元年7月に永藤英機市長と吉村洋文知事が打ち出した。気球は約100メートル上空まで上げられ、乗客が仁徳天皇陵古墳の前方後円墳の形をはっきり見物できるようにする計画としている。」とある。

 「仁徳天皇陵古墳の前方後円墳の形をはっきり見物できるようにする計画」って、、、。本ブログでも再三書いた内容だが、文化観光局 観光部 観光企画課

電話番号:072-228-7493 とのやり取りで、堺市は100m上空では前方後円墳の形に見えないことをドローンにて確認したはず。

 この記事は誤報なのか、堺市への嫌味なのか分からないが、不謹慎ながら面白い。

 

 また記事では、「世界遺産の仁徳天皇陵古墳(堺市)を上空から見ようと計画された気球のガスが漏れた問題で、堺市は1日、調査結果を公表した。気球の運行事業者が、球皮の損傷など原因として考えられる3点について調査したが、気球のメーカーが事業を清算したことなどもあり、原因の特定には至らなかった。今後、別のメーカーの気球を発注するなどして、運行開始を目指す。運行事業者のアドバンス(兵庫県豊岡市)は①球皮の損傷②コンデンサーなどの劣化によるバルブの誤作動③静電気帯電によるバルブの誤作動―の3点がガス漏れの原因に考えられるとして調査。しかし、気球メーカーの英リンドストランド社が清算手続きに入るなどし、詳細な検査ができず調査を打ち切った。」とある。

 運行会社はあくまで気球や設備に問題があるとして調査したが、堺市は運行会社である「アドバンス」の管理に問題がなかったのかも判断すべきじゃないのか。

 

 さらに記事では、「今後について、堺市とアドバンスは、別の気球メーカーの仏エアロフィル社の気球を使用する方向で検討。同社の気球やヘリウムガスなどを新たに購入する費用で約1~2億円が見込まれ、大人3600円などとしている料金の値上げなどで賄う可能性がある。現時点で市の追加の財政負担はない。」とのこと。

 

 一方、運行会社のアドバンスは2024年2月1日に記者会見を開き、その報告を以下にまとめている。

 

 また運行会社のアドバンスは「気球に乗ろう」と題してイベントの宣伝を継続している。

 気球に乗って100m上空から「鍵型に見える」詐欺表現は、再三の申し入れに対して「古墳群の雄大さを 感じたい!」へと変更されたが、依然として「おおさか堺バルーンは、英国製の気球を使用しています。気球の機体は、欧州航空管理局(EASA)からボーイング747などの航空機と同水準の安全性が認められており、

世界18ヵ国にて25年もの間、安全性が実証されています。どうぞご安心してご搭乗ください。」などと間抜けな内容が記載されている。

 気球メーカーの英リンドストランド社が清算手続きに入り詳細な検査ができず気球のガス漏れ原因調査を打ち切ったにも関わらず、「どうぞご安心してご搭乗ください。」はないだろう。安全安心よりも楽しさを優先する事業者「アドバンス」恐るべし!

 

 そもそも世界遺産登録直後の令和元年7月に永藤英機市長と吉村洋文知事の思いつきで始まったこの事業、今後は別の気球メーカー製の気球を使用する方向で検討しているらしいが、運行事業者に問題があるんじゃないのか?気球だけに問題があったとは思えないこれまでのずさんさに閉口する。image

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↑以前の宣伝ページ 鍵型に見える詐欺表現