最近の気球事業計画について堺市に聞いてみた その3 | 堺市の交通まちづくりを考える会

最近の気球事業計画について堺市に聞いてみた その3

 ガス漏れ原因が特定されないまま3ヶ月が過ぎ、現在ガス気球は大仙公園特設会場から撤去され姿かたちもなく、会場境界の鉄柵と繋留アンカーやウインチ、東屋などが取り残された状態。一方でG7貿易大臣会議を控えた要人を搭乗させる気球事業を再開するには、徹底した原因究明とその安全対策が急務だ。

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 これまで綴ってきたとおり、共同事業者のアドバンス株式会社が「教科書で見た、鍵穴のカタチを見てみたい!そんな夢がついに叶います。」などの謳い文句でクラウドファンディングにて搭乗券前売りを行なうなど悪質。現在でも気球を紹介するホームページ「おおさか堺バルーン」(事業者「アドバンス株式会社」)では見えもしない鍵穴型古墳が見えるような誤解を招く文章で広告を続けている。

 おまけに堺市は、あくまで共同事業者の行っていることで市民からの意見をお伝えするにとどまるなどの態度を続けるとのことだ。堺市の委託事業ではなく共同事業としてその責任の一端は永藤堺市長や堺市にもあるのではないのか。いつものことながら手柄は自分で、失態は他人といった永藤堺市長の政治手法ではいつかはボロが出る。関連記事

 

 この事業の問題点は高度不足による「眼の前の古墳が教科書で見た鍵穴型に見えない」ことと、4,000万円を超える費用を投じているにもかかわらず事業が頓挫している責任を永藤堺市長はじめ堺市の職員や共同事業者のアドバンス株式会社が誰も責任を取らないことに尽きる。

 原因不明のガス漏れにより気球が萎んでしまったことで、期待した多くの市民が悲観して残念だ。現実的ではないが近隣高校の跡地などへ会場を変更することにより300mほどの高さにゴンドラが上昇できれば鍵穴型に見える。なんとか鍵穴型の古墳を肉眼で見てみたいと思うのは筆者だけではないはずだ。

 なぜ事業計画を決定する前に鍵穴型に見えないことを誰も気づかず確認しなかったのか?観光推進課にどうしても聞いてみたい質問だ。