意識がない母との絆 | それでも生きる 母の悪性リンパ腫との戦い

それでも生きる 母の悪性リンパ腫との戦い

元気印の母が突然悪性リンパ腫に侵されてしまいました。
その中でも、日本では症例のすくないダブルヒットリンパ腫。
同じ病気を抱えている方やそのご家族の為に少しでも情報を共有できたらと思っています。

母の意識がなくなってからも、
たくさん話しかけています。

反応がない母を見ているのは
大変辛いですが。  


以前、脳に転移した際も
同じような意識障害が起きました。

その後の抗がん剤治療により
意識を取り戻した母に、
その時のことを聞いてみたところ
私たちの話し声は
届いていたとのことです。


今の母の意識障害が
何から来るものなのか
定かではありません。
恐らくまた脳にできた癌細胞が
悪さをしているのでは、とのことです。


左目は瞑ったままで、
右目は開きっぱなしです。


起きているのか
寝ているのか、
一見わからないのですが
よーく観察していると
なんとなく分かってきます。

首が動いたり、
黒目の動きが大きく動いたりした時
起きていることが多いように思います。
その時はつかさず、
「分かる?みんないるよ!」とか
「お口の中、綺麗にする?」など
聞いてみると
首をたてに動かしてくれます。

たまに、手を握り返してくれます。


本当に一瞬のやり取りですが
とても嬉しい瞬間です。

以前、何かで読んだのですが、
意識障害の方に対して
返事を求めるような問いかけは
患者さんを疲れさせてしまい良くないという専門家の意見がありました。

ですので、
問いかけ以外に
病室に来ている人の名前をあげあり、
娘の声を聞かせたりもしています。

あとは、笑顔で手を振ってみたり、
手を握ってあげたり
頑張ってるねと誉めてあげたりしています。

返ってくる返事がなくても、
私たちの声が届いてると信じ、
毎日声をかけ続けています。



風邪ひとつひかず、
いつも元気一杯の母の変わり果てた姿は、正直見ていられないほど辛いですが、

今の私たちにできる
数少ないこと。

母に寂しい思いをさせないこと。
母に安心してもらうこと。

今日も明るく話しかけることにしてます。