癌と宣告されたらするべきこと | それでも生きる 母の悪性リンパ腫との戦い

それでも生きる 母の悪性リンパ腫との戦い

元気印の母が突然悪性リンパ腫に侵されてしまいました。
その中でも、日本では症例のすくないダブルヒットリンパ腫。
同じ病気を抱えている方やそのご家族の為に少しでも情報を共有できたらと思っています。

母は、ある日突然、大学病院でガンと宣告されました。


もし、癌と宣告されたら、

まずはどうしたらよいのでしょう。


癌の知識が全くなかった私は、

そもそも「悪性リンパ腫」という病名も知りませんでした。

白血病と並ぶ血液の癌と聞いて

初めてショックを受けたくらいです。


そして、情報を集めていくと

現在、新しい薬のおかげで完治が可能な病気でもあるということを知りました。


母の場合、この後に、ダブルヒットリンパ腫と判断され、

更に癌細胞が脳に転移してしまったという最悪のパターンでしたが、

再発せずに元気に過ごされている方もたくさんいるようです。


<癌と宣告されたら>


①まずは、その病気についての情報を得ることが大切だと思います。


・ 病気について書かれている書籍や論文を読む

・ NPO団体などに加入し、情報を共有する

  (悪性リンパ腫の場合であればネクサス・ジャパンというNPO団体があります)

・ ネットなどで検索をかける(信憑性はないかもしれませんが)

・ 同じ病気を患っている方、もしくはそのご家族の方にお話しが聞けると

  いろんな情報が得られることがあります。


②病院を探す


母の場合は、救急車で運び込まれた先が偶然にも悪性リンパ腫の

患者さんが多い大学病院でしたので、そのまま入院しておりますが、

自分で決める場合は、よく調べて行くことが大切だと思います。



③セカンドオピニオンを探す


治療方針が決まった後は、セカンドオピニオンに相談し

今の治療方法で良いのかお話を伺うことはとても大事だと思います。

担当医に遠慮してセカンドオピニオンについて言いづらいという気持ちもわかりますが、

丁寧にお話をすれば理解を示して下さるはずです。


また、治療に患者本人が積極的だということは

医師にとっても印象がよいそうです。




④現在の緩和ケアについて情報を得ておく


癌には痛みが伴うことが多くあります。

末期の患者さんだけでなく、最初の段階から痛みを取り除くために、

治療をしながら、緩和ケアを並行に行うことをしているようです。



⑤介護が必要になりそうな場合


看護申請については、実際その時にならないとできませんが、

どのような行政のサービスが受けられるのかを知っておくのは無駄ではないと思います。

というのも、介護が必要なときになってから調べるのでは一苦労です。

母も突然、手足が不自由になったので、

前もって準備しておくと安心だと思います。


⑥宅配弁当や外注サービスについて調べておく


上の⑤と重複しますが、必要になってから調べるのは一苦労ですので

前もって用意しておくと便利です。

治療が始まると、副作用については人それぞれですが、

家事などする気が起きない場合も多いと思いますので、

登録だけでもしておくとよいかもしれません。


私たちのように母親が患ってしまった場合、

料理のできない父が宅配サービスを使っていました。

ヘルシーで美味しいお弁当もたくさんあります。



この他に、お仕事をされている方であれば、

お仕事のことや、

お子さんがいる方では、

お子さんを預けられる場所等、

それぞれあると思います。


でも、実際、癌を宣告されてから

頭の中を切り替えてこれだけのことができる人は

なかなかいないと思います。



3人に1人は癌になる時代のようです。

癌になったら、
どんなことでも、
気軽に相談できる方がいると心強いなと思います。