日本代表 対 エルサルバドル 久保選手について
(nanoblock作品「サッカー日本代表エンブレム」)
昨日のキリンチャレンジカップ、エルサルバドル戦、ちゃんと見られませんでした。
録画もし忘れたし。
前半試合開始直後をネット配信で、後半をテレビでやっと見られました。
なので永井選手の2ゴール見られていません。残念。
ですので試合に関しては書かず、後半途中から交代投入された久保選手に関して。
いや、確かに素晴らしい選手ですからね。会場の人々、テレビの前の人々がどよめくのもわかります。
しかしそれほどまでに皆が関心を持っている選手なのかと、驚きました。
日本では「FCバルセロナ」人気が止まりませんね。メッシ選手が所属しているからなのか、強いからなのか、理由は今一つわかりません。(と言いながら僕はバルセロナ大好きですけど。)
で、FCバルセロナはご存知の通り(実は知らない人の方が多い気がします。)独特なサッカー哲学で有名です。
バルセロナの哲学では、1-0 の勝利よりも、 5-6 の敗戦の方が称賛されるのです。(勿論負けない方が良いに決まってますが。極端な話です。)
そんなスポーツの哲学は日本人には馴染めないはずだし、実際実践しようとすると、大抵途中であちこちから激しい非難を受けてしまいます。
久保選手は、3年間この哲学を受けて育った選手ですね。
日本ではバルセロナのサッカーを「華麗なボール回し」のサッカーだと誤解してる方が多いと思いますけど、バルセロナとしては、カウンターだろうが、ドリブルだらけだろうが、何でも良いんです、点が取れるなら。
バルセロナが華麗なボール回しをしているのは、単に現在所属してる選手の特性です。
何と言ってもブスケツ選手、後はシャビ、イニエスタの後を引き継いだラキティッチ選手、コウチーニョ選手、そしてメッシ選手。
で、失点が少ないのは、一重にピケ選手はじめ、最終ラインの選手のの個人能力のおかげです。
大事なのはとにかく沢山得点する事。
なので、久保選手は自分自身、まだまだ得点が足りないと感じているはずです。
同じバルセロナの哲学を持った選手がこの試合にはもう1人、冨安選手です。
彼は、最終ラインですけど、ちゃんとゴールを奪うためのロングパスを出して、働きをしましたね。
バルセロナ流の守備は、攻撃開始の起点となるための守備であって、失点を防ぐための守備では無いんですね。
相手が得点できそうな瞬間が、一番得点しやにすい瞬間なわけですが、その瞬間を狙ってボールを奪うのが、バルセロナ的に優れたディフェンダーなわけです。
攻撃の選手に関しては、相手が自分からボールを奪った瞬間が一番のチャンスです。
相手がボールを奪って攻撃に転じた瞬間ボールを奪い返せば、凄いチャンスになります。
熟成したヨーロッパや南米のサッカーでは、もうこのレベルの戦いをしています。
ただ単に守備をするのでは無く、ボールを奪うタイミングや、状況を考えています。
久保選手は、メッシ選手が良くやるように、一旦ボールを相手に預けて、もう一度奪う事で、チャンスを作ろうとしていたのは、さすがです。
ドリブルの2人抜きのシーンは、味方の動きを見て、ドリブル突破の常識を逆手に取った頭脳プレーでした。
あの状況だと、2人の間を真っ直ぐ抜くのがドリブル突破の常道ですけど、突破するボールの方向を斜めに変えた事で、守備の2人がバラバラになってしまいました。
確かに素晴らしい選手ですね。
でも、回りのサポートが必要なプレースタイルなので、チームに恵まれないと難しい事も確かですね。
日本代表がそういうチームになれば、日本のメッシになれる可能性があると思います。
sakagi keiichirou ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー