読書「インフェルノ」 | 逆木 圭一郎ナノブロックブログ

読書「インフェルノ」




読書「インフェルノ」
著 ダン・ブラウン 訳 越前 敏弥

「ダ・ヴィンチ・コード」で大ヒットしたダン・ブラウンの小説ですよね。

「ラングドン シリーズ」の今のところ最新作で、去年映画化されています。

ダン・ブラウンの小説は、ストーリー自体はハリウッド映画風の派手なアクションと美女の相棒、謎の組織に訳もわからず命を狙われながら謎を解くと言ったハリウッド的な普通の話なんですよね。

ただし、ストーリーの回りに散りばめられた歴史、美術、芸術、宗教や、最新の科学発見や発明に関するうんちくが、本当に面白いんです。

有名な観光地での、歴史的、宗教的な解説や、そこに展示されている物に対する解説は、実際に行って「ラングドン教授」に聞いてみたくなるほどです。

また、ハーバードで「ラングドン教授」の授業を受けたくなります。

この「インフェルノ」は、題材がダンテ。

有名な「地獄編」だけでは無く、ダンテの生涯、ゆかりの場所、ダンテに影響を受けた芸術作品、もう盛りだくさんの解説ですから、本当に面白い。

もう一つの面白さは、作品には必ずその頃、最先端の科学発見や科学技術が出てくる事なんですよね。

こちらの方は、作者はあまり深い知識は無さそうで、芸術、歴史の詳しさに比べて見劣りしますけど、科学の最新理論を良くチェックしている事には驚きます。

基本的にダン・ブラウンと言う人は、ものすごく勉強好きなんでしょうね。いろいろ調べてわかった事は嬉しくて小説に何とか盛り込もうと、あの手この手で工夫しているのが、読んでいてわかります。

sakagi keiichirou     ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー