読書「文字の世界史」ジャン・ルイ・カルヴェ著 | 逆木 圭一郎ブログ

読書「文字の世界史」ジャン・ルイ・カルヴェ著




「文字の世界史」
ジャン・ルイ・カルヴェ著
矢島文夫 監訳、会津洋、前島和也 訳

読むのに時間がかかりましたけど、めちゃくちゃ面白い本でした。

世界中の文字(全部では無いらしいけど、かなりの数)をその成り立ちや、用法、解読の歴史、いろいろな角度から解説した本です。

もちろん漢字やひらがな、カタカナの事も書かれていて、細かな誤解や誤りはあるようですが、日本人も知らないような文字としてのひらがな、カタカナ、漢字の分析はとても面白かったです。

どうやらヨーロッパの学者の間では、アルファベットこそが文字として最高に進化した文字であると言う認識があるらしい事も、興味深い事でした。

だいたい、過去にはヨーロッパに非常に沢山の文字が存在していた事も僕は知りませんでしたから、驚きました。

本の最後のほうには、まだ解読されていない文字に関する章があり、これもなかなか興味をそそられます。

文字と権力の関係や、文字の体系的分類に関する考察は、スッキリしていて、分かりやすいけど、それに囚われると本質を見あやまると言う釘も著者本人が刺されていました。

凄く深い考察をしながらも、他の考え方も許容する、素晴らしい学者さんだと思って感心してしまいました。

ちょっと古い本で、なかなか売っていない本だと思うんですけど、見つけたら即購入をオススメします。

最近、マヤ文字の解読が随分進んだようで、NHKでドキュメンタリーを放送していましたが、その時まさにマヤ文字の辺りを読んでいたので、どちらも楽しめました。

因みにこの本を読んだからといって、世界中の文字が読めるような気がするのは、気のせいですよね。気のせいに違い無いですね。

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