宝塚ファンの行方 そして私は… | riririのブログ

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私はこれからも宝塚観劇を続けていくと思います。やっぱり宝塚のお芝居とショーの華やかな舞台が好きだから。

 

ブログを書くことはない

しかし、今後その感想をブログに書いていくことはないと思います。出来ないのです。私は、宙組のあの報道以来、観劇の感想をブログにアップしていません。

 

一度、月組公演『フリューゲル・万華鏡百景色』の感想を書こうとしましたが途中で断念しました。『フリューゲル』は、自由に向かって皆が共に前進していく希望にあふれた幸せな結末でちょっと笑える場面もあり素直に感動したし、『万華鏡百景色』は蜷川幸雄の“身毒丸”を彷彿とさせる、極彩色の禍々しさと闇の深さを感じさせる独特のカラーを持った栗田優香さんのショーデビュー作品だったけれど、でも無理…と思いました。

 

理由は、自分のなかに“浮かれてはいけない  燥いではいけない”という自戒の念が常にあり、観劇の楽しい余韻に浸ることを許さないからです。

 

きっとそう思っているファンの方多いのではないでしょうか。報道以降、終演後のロビーにさんざめくような華やかな雰囲気は無く、一瞬で夢から醒めて皆さん足早にそそくさと帰っていくイメージです。

 

おそらく、この気持ちはご遺族の意向に沿う結果が出るまで変わらないと思います。なぜご遺族のご意向を基準にするかというと…劇団に自浄機能が無いことを思い知ったからです。宝塚歌劇団は、外からの強い力が働かない限り自ら反省し変わることのできない愚かな組織だと思い知りました。

 

そして、それ以前に劇団のこの危機管理能力の無さはいったい何なのか。

全て後手後手。宙組公演は結局全公演中止になりましたが、中止期間を小出しに発表していたのはそのうち再開できると軽く考えていたからですよね。

 

私のようなド素人だってご遺族側の弁護士の会見を聞いてことの重大さに気づいたのに、まるで挑発するような発言を繰り返して世論の反感を買い、結果、宙組は再開どころか存続の危機に陥り、110周年のイベントは全て中止。万博のアンバサダーは実質降板、企業貸切も見送りが出るなど宝塚歌劇のイメージも最悪です。阪急って関西の一流企業ということですが、もう絶望的な悪手ばかり…もう信じられないです。

 

宝塚を観るということはそれらに加担していると捉えられても仕方なく、後ろめたい気持ちも相まってとても観劇の感想など書く心境にはなれないのです。

 

 

 

宙組は観れない

宙組がこれまでの経緯をうやむやにせずきちんと誤りを認めた上で、体制を一新しない限り私は宙組公演を観に行くことはないと思います。

 

正義感とかではありません。今までうっとり羨望し、ジェンヌさん同士の関係性に萌えさえ感じていた“美しい夢の世界”と、突きつけられた現実のギャップが余りに大きすぎて受け入れることが出来ないのです。

 

文春報道を鵜呑みにしている訳ではないし、当事者ではない限り本当のところは誰も分からないと思うけれど、長年観劇してきたからこそこれら報道が概ね事実だろうと感じます。

 

最初に違和感を持ったのは『異人たちのルネサンス』で星風まどかさんが一部休演し、フィナーレのデュエットダンスだけ夢白あやさんが代役を務められた時でした。ショーでもお芝居でも星風さんが怪我をしている様子はまったく無かったので、なぜデュエダンだけ?って不思議に思いました。

今思えば、まだ若く体重コントロールが上手く出来ない星風さんとのデュエダンを真風涼帆さんが拒否したのですよね。もしそうだったとしたらこれは“罰”や“見せしめ”に近く、相手との信頼関係を考えたら絶対やってはいけないことだったと思います。しかも、本来なら組のプロデューサーや組長である寿つかささんなど真風さんより目上の人たちが、“公演に私情を持ち込んではいけない”と注意すべきところなのに誰も諫める人がいなかった。

これによって、トップスターの顔色を常に伺いチヤホヤする取巻き連中が生まれ、併せて指導と称すれば気に入らない奴は虐めて良いというギスギスした雰囲気が出来上がり、これがイジメの温床になったと思っています。

 

そして次は『Capricciosa(カプリチョーザ)!!』での芹香斗亜さんと天彩峰里さんの“ブリザードデュエダン”。

やったことは真風さんと全く一緒ですよね。トップスターではないので拒否は出来ない、だから無視することで態度で示す。あまりに露骨でさすがに隠しきれず当時から“おかしい、不穏”と話題になっていましたが、舞台に支障が出ているにも関わらず同じく誰も諫める人はいなかったのですよね。

 

また潤花さんの態度もよく分からなかった。星風さんへのパワハラ報道が出た直後の真風さんラストコンサートでの“真風愛”と不自然なほどのハシャギっぷり。潤花さんの明るさに救われたというファンもいたけれど違和感を感じました。

今思えば退団会見の“真風さんが居場所を作ってくれた”という発言は、裏を返せば真風さんに気に入られなければ自分の居場所はないということだったと思うし、雪組から組み替えし、“あちら”側の人間にならなければ自分も星風さんと同じ状況になると悟ったゆえの自己防衛だったのでしょう。責めることはできないからこそ宙組の闇の深さを感じます。

 

おそらく一人一人は友人を思い家族を思う普通の人間だったはず。

だからこそこの状況に至った原因と責任の所在はうやむやにせずはっきりさせるべきだと思うし、そこからでないと宙組の再生はないと思っています。