新橋演舞場 OSK日本歌劇団「レビュー春のおどり」 公演に行ってきました。OSKの公演を観劇するのはこれが初めてでした。登録しているサイトから割引チケットのお知らせが来てこの機会に行ってみようと思ったのです。
きっかけは悠浦あやとさん
きっかけはOSKのスター悠浦あやとさんに惹かれたことでした。
と言っても悠浦あやとさんはもうOSKにはいらっしゃいません。2018年に体調不良で休養しそのまま復帰することなく翌2019年に退団なさったからです。もう7年も前になるのですね。しかも、私は悠浦あやとさんに一度もお目にかかったことすらないのです。
なのになぜ?なのですが、私が悠浦あやとさんを初めて認識したのはその休養する前年にYouTubeでOSKの動画を偶然見たことがきっかけでした。背が高くスタイルも良く尚且つ歌がとてもお上手。しかも笑顔が可愛くそのまま女優さんになれるくらいの美しいお顔立ちで、本当にキラキラ輝いていました。
宝塚ファンになってOSKの厳しい現状‥かつては宝塚と並び称される劇団だったが今は人気も経営も低迷状態であることを知ったので、“なぜこんなステキな男役さんが宝塚ではなくOSKに?掃き溜めにツル?”と驚き俄然興味を持ったのです。
しかもご本人が幼少期からずっとOSKに憧れ入団を切望されていたと知り、“なんと奇特な!宝塚に入団したとしても絶対トップスターになれただろうに‥”と応援したい気持ちになったのです。
そして‥来るべき 100周年、OSKの起死回生は彼女にかかっているのだろう。彼女ならどこに出しても恥ずかしくない(いったい何様😅)。年に1回東京でも公演をするらしいからその時はぜひ観劇したい。そう思うようになりました。
YouTubeで動画を数本見ただけの私がそんな風に思ったのですから、長年の ファンの方々の期待はいかばかりだったでしょう。休養中も“何とか復帰して欲しい”というファンの切なる願いと祈りをヒシヒシと感じました。
退団後もね。どこかでまた活躍して欲しいと願いネットで調べたりもしたのですが見事なまでに消息はプッツリ。完全引退の意思を強く感じ、だから7年経った今でも喪失感が拭えずその存在を時折思い出しています。
なのでね。“悠浦あやと”というスターさんはもう現実には存在しないけれど、OSK日本歌劇団の舞台を観劇したいと願ったのは事実。だったらこの機会に悠浦あやとさんが憧れていたというOSKを一度は観ておこうと思い立ったのです。
「レビュー春のおどり」感想
公演を観るにあたって気をつけようと思ったことがあります。
それは宝塚と比べないこと。宝塚と同様のお芝居とショーの二本立て。さらに宝塚にも関わっているスタッフが演出や振り付けを担当することが多いと聞き、それは構成や雰囲気が似通って当然だし、その結果予算も規模も小さいOSKが見劣りしてしまうのも当然と予想がついたからです。そんな目で見ていたらつまらない。せっかくだから目の前のOSKを楽しもうと思いました。
第一部は『たまきはる 命の雫』
『ロミオとジュリエット』をアレンジした創作和物ミュージカルだと思っていたのですが、意外にも正統派『ロミオとジュリエット』でした。
お芝居を観ていてね。登場人物の台詞、特にロミオとジュリエットの台詞が原作にとても忠実だということに気づいたのです。学生時代、『ロミオとジュリエット』の翻訳(台詞とト書きのみの戯曲)を読んだことがあってその時の記憶が甦りました。
なにしろ作者は“世界最高の劇作家”と称されるシェイクスピアですから、当然ストーリーに破綻なく言葉の一つひとつが珠玉のように美しく。そのおかげでストレスなくお芝居を観ることができました。
第二部は 『Silenphony』
やっぱりラストのパラソルの踊りがとても見応えがあり良かったです!
クルクル回転するピンクのパラソルがとても綺麗でした。これが伝統のパラソルかと感心しました。OSK日本歌劇団の舞台を観たという満足感がありました。
また終演後アフタートークがあったのですが、娘役も過剰に遠慮したりせず普通にハキハキ話して大きな声で笑っていて、男役娘役の垣根が無い感じが新鮮で好感が持てました。舞台を降りれば皆んな同じ職場の同僚って雰囲気が伝わってきました。
勝手な妄想と反省
観劇後、どんなOSKならこれからも観に行きたいと思うのだろうと勝手に妄想しました。
やっぱり“人”と“演目”かなと思いました。
例えば“もはや存在が2.5次元レベル。美しいしカッコ良い!”とSNSで映像が拡散され話題になるような“スター”候補生が出現したら‥きっと一度観てみようと思う若い世代が増えるのではと思います。
また宝塚が“ベルばらブーム”で低迷期を乗り切ったように起爆剤となる魅力的な演目に巡りあえたら‥きっと評判が評判を呼び何度も見たい思う人が増えるのではと思います。
でも“言うは易く行うは難し”ですよね。
そんなこと誰でも分っているし願っていることです。
宝塚とは違う魅力を打ち出す必要があると思っても、割引チケットにつられてたった一度観劇しただけの人間に具体的な解決策が見出せるわけはなかったです。反省です。













