モトコンポのフレームを強化する | サカエの備忘録

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モトコンポのレストアとカスタム
CG125のメンテナンス記録

 カブコンポを作るにあたって心配なのはフレームの強度です。

ネットで色々調べてみると、何台かがフレームに亀裂や破断に至っているようです。

原因は慣性重量増、出力増、経年劣化、その複合と様々です。

並行した2本のフレームとネックの下へ伸びる1本にヒビが入る

ケースが多いように思います。

あくまでエンジンスワップや足回り強化による負荷で壊れるだけで

純正のままフレームにダメージが出たケースは見つけられませんでした。

ただ、破断まで至ったケースではよじれ方向の変形も起こっていて

強化ポイントをどこにするか悩みどころです。

 カレンコンポで峠道を全開で下ってみたことがありますが、

余りにもハンドルポストの剛性が低すぎてフレームがどんな撓み方を

しているか良く分かりませんでした。

 

 モトコンポのフレームを強化する手段として、

ツイッターでフォローさせていただいている方が

並行する2本のフレームが真っ直ぐなパイプであることを利用して

内径に合ったパイプを圧入してしまうという手法取っていました。

以前にこの2本のフレームを別の肉厚パイプに置き換える加工をされている

のを見たことがありますが、それに比べると大変お手軽だと思います。

まさに目からウロコ、天才の所業です。真似させてもらうことにしました。

 

 モトコンポのフレームは外径19mm、内径16mm、厚さ1.5mm

外径15.9mmという鉄パイプの規格があるのでこれが最適だと思ったのですが、

フレームの個体差なのか、溶接されている部分が内側に盛り上がってしまっていて

15.9mmのパイプが入るとは思えません。

末端の部分はリューターとヤスリで邪魔な部分を削る事ができましたが

フレームの中間部分の狭いところを削る手段がありません。

 

 なので外径15mmのパイプを使いました。狭くなった部分も15mmなら

ゴムハンマーで叩いてギリギリ通過できます。

代わりに15mmパイプに充填可能なエポキシ接着剤を塗りたくって
打ち込む事にしました。

 

 またまたダイソー。現代において松下幸之助の水道哲学を社訓として

真摯に実践している企業はダイソーなのではないかと思い始めています。

2本のパイプに全部使い切ります。入り切らない分は拭き取ります。

 

 溶接しろがあった方が良いかなと思い前後4mmほど

長めに切ってあります。カウルと干渉しないのは確認済みです。

 

溶接時に焼けるので前後15cmほどはエポキシを塗っていません。

全部塗ると手が汚れますし。

 

あとはネック下のパイプに掛かる応力を分散させる強化方法を考えます。