ちいかわは白木みのるの夏のシャツ
ご褒美がモロゾフプリンだった夏
果汁グミ咀嚼するたび夏が漏れ
赤チンと少年の血が混ざる夏
夏標しバンドエイドの中にある


 以下は京都市右京区の廣田さんの近況です。― ちょっと遠ざかったら「最近何かあったの」と聞いてくる。近づき過ぎたら「あんたしばらく距離おいたほうがいいんじゃないの」と諫められる気がする。「なんかハッとするような事ない」って聞いたら「あんたが逆に何かにハッとしなはれ」とそっけなく返される。「毎日あなたのこと考えてていい?」と言うと「そんな持て余す普段じゃろくな物出来ない」と断定される。「あなたのこと気になるんだけど」と言うと「それはいいことね」と即座に返してくれる。この厄介な主語は、そうなんですよ「あれ」です。