小便小僧の転調蟬丸忌

腑に落ちぬ恋ばっかりね柿青し

紙の辞書から分け入るよ雲の峰

忍の字の心がどうも章魚でして

睡蓮は僕を足蹴にしないもの

 作品集「窓」にも掲載されている「挫折した楽器を数えとろろ汁」は僕の実体験からの拙句ですが、性懲りもなく中古のソプラノサックスを購入。運指表とひたすらにらめっこの毎日。ロクな音も出せませんが、俳句だって最初は箸にも棒にもかからなかったものが、やっているうちに曲がりなりにもそこそこ人様の前に出せるレベルになるといことを理解しているので、今回こそはせめて俳句と同じレベルにしたいです。―以上は横浜市の山岸さんのメール。

 写真は散歩道のクロガネモチの花です。今朝は四国・松山に来ています。午後、「ことばカフェ松山」なのです。ところで、ボクには山岸さんのように熱中しているものがないなあ、と気づきました。強いていえば目下はあんパンかも。今日は松山のどこかのパン屋に寄りあんパンを買って「ことばカフェ松山」へ行こうと思います。