野茨へ今なお漂流キミとボク
アネモネのモネにため息一つやる
五月だしマンボステップちょっと踏む
山荘の四方山話みどりの夜
虹立ちてラ・カンパネラの流れくる


 「朝の散歩で堰堤の両岸に野茨の花が咲き乱れ、優しい匂いが風にのり、フワッと全身を包んでくれます。私は、全身が綺麗になるような心地よさを感じ、夫に、優しいいい香りね~、と話すのですが、夫は、野茨の花に鼻を近づけないと匂わないと申します。後期高齢者ともなると人により嗅覚も衰えてくることを自覚しつつ、時折は香りの強いローズマリーの葉を鼻に近づけてやり、意地悪も。」と大阪府箕面市の鶴濱さん。時と場所によってよく匂ったりよく聞こえたりもする、それが老人の現実か、と思っています。昨日、散髪を待つ間に帝釈寺という寺に寄ったら、鶯がきれいにさえずっていました。大きなヤマモモの梢で。その木の下のベンチにすわってしばらく鶯と過ごしました。