大和文庫、840円+税。 
 

 植物生理学の田中修さんはとっても易しく植物たちを紹介してくれます。科学はまだ一枚の葉っぱにも及ばないと田中さんはいいます。葉っぱは光合成をしていますが、その光合成の装置を科学はまだ作ることができないのです。彼の本を読んでいると、まわりの植物たちがうんと身近になります。一つ一つの草花や木が確かに生きていることを感じるのです。別の言い方をすれば季語という文化を強く支えてくれます。季語の土台を豊かにしてくれるのです。