爪立って春の牡鹿と習さんと

お隣りの習さんみたい初ガツオ

習さんの窓にぶつかるナミアゲハ

習さんと仰いだ夏の大三角

習さんもボクも犬掻き天の川 

 出たばかりの「俳壇」6月号に所載の10句「お隣りの習さん」から。この10句は「コンドルの来た空初夏の海の空」に始まり、掲出したような句を経て、「桃洗うここは銀河の岸辺かも」と結んでいます。575の言葉の時空を出来るだけ広くしたいと願っています。この願い、実現はとっても難しいのですが、あれこれ試みる意義はあると思っています。というわけで、今日はボクの5句です。