指先に香り絡ませお茶を摘む
宇治鳳凰飛び立たんとす夏近し
行列の新茶の試飲数足りず
新茶新茶鼻を寄せ合う五、六人
柿若葉みんなの笑顔ピカイチだ
「楠若葉が青い空の下でさわさわと揺れている、柿若葉が陽の光にピカピカと輝いている、とっても気持ちがよく息吹を感じる季節になりました。先日の日曜日、ある句会から〈茶摘み体験と宇治の町吟行〉に行ってきました。今この時期にだけできる体験でした。摘んだ茶葉を頂いて、レシピ通りに新茶をつくり少しずつ新茶を楽しんでいます。とってもいい香りで小さな幸せの時間を味わっています。」と京都府向日市の徳永さん。そういえば久しく吟行をしていない。初夏の神戸の町を歩き、画廊や鞄屋をのぞき、ジャズを聴きながらワインを、という吟行はどうだろうか。もっとも句を詠むのは二の次になりそうですが。