写真は長谷川さんの新刊です。この本、河出書房新社の文学全集に収録のものを手入れして文庫化したのですが、巻末の「日本文化と俳句の歴史」が重要です。長谷川さんは近代俳句は小林一茶から始まったと述べています。それが彼の近年の主張です。近代の大衆的な文化の芽が一茶の時代に芽吹いたことはたしかだと思いますが、でも、一茶から近代俳句が始まったのかどうか。やはり、子規とその仲間たちからではないでしょうか。このあたり、今年はアイム(市立伊丹ミュージアム)の「ねんてん言葉談義」に長谷川さんが来てくれるのでたっぷり話したいと思っています。