花原哲男―うんとすきっちゃ

中庸を座右の銘にキリギリス

キルギスにはとこいるらしキリギリス

二日酔い空の青さよ三度豆

繋がらぬヘルプデスクよモンシロチョウ

酢橘ぎゅう釜揚げしらすうんとすきっちゃ

 

村上栄子―こんな声

コンビニの濃厚ショコラ月きれい

さりさりとさりさりと梨夜の底

白菊が声出せたならこんな声

はるかなるものの声してももすもも

芒原見えざるものとすれ違う

 「秋の好きな物」は何と言っても石榴です。外皮が裂けてくわっとのぞく透き通る赤い実にぞくぞくします。今、もし目の前に 

ダイヤモンドと石榴が並べられ、どちらが欲しいかと問われたら石榴を手にとるかな、というくらい。山上の祖母の家にあった  

石榴の木。甘酸っぱい懐かしさも石榴には感じているのかも。―以上は兵庫県宝塚市の村上さんのメール。大阪府吹田市の花原さんは私の一番近所の常連、歩いて行き来が出来る。その花原さん、「窓」を読んで常連の賑わいみたいなものを感じました、と。