(寿)スローモーション食事 | イッツ ア SAKA-SAMAワールド

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TRASH-UP!!プロデュース Lo-FiドリームポップアイドルSAKA-SAMAのブログです!

ちょっとの昔に、割とポップな感じで食べるのが遅い、満腹中枢がおかしい、というブログを書いたのですが、時差がすごかった満腹中枢は、ちょっと治ってきた気がする。しかしとにかくわたしは食べ物を食べるのが人と比べると本当にとってもかなりずっと遅い。今まで小さい頃からずっとそれで怒られたり急かされたり惨めな思いをしたりしてきたからそれが割とコンプレックスになっている。

でもアイドルのお仕事を始めて、初めて食べるのが遅いことを怒られなくなった。それはただ運良く周りの人がみんなやさしいだけだと思うけど。自分的には、みんなが食べ終わる頃全然まだ食べてる最中で急かされてはいないけどちゃんと焦ってるつもりではいる。だって絶対食べるの早い人からしたら「なんでこんな遅いの」「早く食べ終わらないかな」って思ってるって、思っちゃう。食べ終わってない人がいたら待つしかないもんね…。本当にごめんなさいって思ってる。でも本当にどうがんばっても、早く食べることはできない。そのことを気にしてるから、人とご飯食べるときは1番食べたいものが出てくるのすごい遅そうだなと思ったらそれよりも早く出てきそうなものを選ぶ、または食べるのに手間がかかりそうなものは選ばないようにしている。実は。でもわたしの周りの人はみんな「ゆっくりでいいよ」と言ってくれる。その度に「幸せだ、、、」と思う。「ごめんなさい汗急ぎますこれでも急いでいるんです汗」の気持ちが消えるわけではないんだけど。。。

家でのご飯も小さい頃はいつもわたしのせいで片付けが始められない、とかで毎日毎日怒られた。「ここね待ち」だった。呪いの言葉・・・。今も周りの人がみんな食べ終わってわたしだけ食べてるとき、「うわっ。ここね待ちだ」「ここね待ちですか?そうですよね、ごめんなさい」「ここね待ちだ早く食べなきゃ」って勝手に心の中で言いながら焦る。

わたしの家は食べ物を残すのが厳禁だった。この教育のせいで(おかげで?)わたしは今も外でご飯を食べていて、もしお腹いっぱいで、苦しい、、ってなったとしても残さずきれいに最後まで食べてしまう・・・食べ物を残せる人のこと、最初は理解できなかったけど、今はちょっと羨ましいとも思っちゃう。

今思い返すとわたしどんだけ切羽詰ってたんだって思うけど、当時はわたしが食べ終わるまでずっと親が見張っていて(今思うと見守りかな?😂)、一回口に含んで咀嚼してみるものの、結局飲み込めなくてトイレに行くふりをして流したり、親が目を離した隙にティッシュに包んで捨てたり、していた。(食べ物さま本当にごめんなさい)

食べるのが遅すぎて呆れられて、ベランダに椅子とご飯と一緒に連れて行かされて外で食べさせられることもあった。(やばいね・・・笑)この頃は今みたいに量も食べられなくて、食べるの遅い+ちゃんとお腹いっぱいで食べられなかった。

今は「自分で片付けますから!」とか「明日食べます」とか言えるし、妹が生まれてからは残しても怒られないようになった(理不尽!!!)からこんなことはない。

そして給食もわたしにとっては地獄の時間だった。わたしが食べ終わるまでクラス全員昼休み始められないとか、給食係が迷惑そうな顔をするとか、「早く食べろよ」の無言の圧を思い出す。まあ、大体いつも結局無理で、昼休みは自分以外始めてもらって、わたしは昼休みになっても1人で給食を食べ続けて、泣きながら牛乳を飲まされたり、それでも半分しか飲めなくて水道に流したりしていた。(牛乳さまごめんなさい) 

本当につらかった。切ない思い出。周りのみんなと同じように食べることができない自分が不思議だった。自分から見ると食べ終わるのが一瞬で、おかわりじゃんけんができる人たちが不思議だった。こんなのは自分だけだった。

そして全部食べ終わって給食室にひとり静かにお皿を返却しにいく。片付けも終盤に差し掛かっている給食のおばさんに「すみません。ごちそうさまでした」と言って。あまりにもこれが悲しいのでせめてもと思って、わたしは給食委員になって給食のおばさんと仲良くなる道を選んだ。他にも給食委員なら絵を描く仕事があるからやりたいと思ったんだけど。

普通のスピードで食べることのできるわたし以外の人たちはみんなでお皿を集めてワゴンに乗せて、給食係に給食室まで持っていってもらえる。わたしはたまに給食をすごく少なく盛ってもらえた+個数の決まっているおかずを丸ごと最初に誰かにもらってもらえたとき、わたしはその仲間に入ることができた。実際に食べた量は他のみんなとは違うけど、そんなことは忘れて「今日の給食みんなと同じ時間に食べ終わったよ!」って家に帰ったとき報告するほどうれしかった。

泣いてる生徒に昼休みも永遠に給食食べさせるなんて今の時代はなさそうだよね。当時先生もきっと困ってただろうけど。今だったら給食残してもいいのかな。残さず食べた方が絶対いいですが…。

わたしの時(わたしの通っていた学校)はいただきますする前ならおかわりしてもらえるように戻すのは大丈夫だったけど、いただきますをした後はもう残してはいけなかった。学校の廊下には給食による食品ロスの量を示す棒グラフが大きく印刷されたポスターや、「残さないでね、、」って食べ物がしゃべってるみたいなどこかの"普通に給食を当たり前になんの苦労もせず普通の速度で残さず食べることのできる人"であろう誰かが描いた手作りポスターが貼ってあったし、食べ物を残してはいけません!と繰り返し教育された。

みんなこんなに食べるのが遅いわたしのことを笑ったり、怒ったり、からかって食べるのを邪魔してきたり、無視したりした。無視はありがたい。

今まで生きてきて食べるスピードがわたしと同じくらいの人に出会える確率はほぼない。し、こんな経験を積んでしまっているから、わたしは運良くそんな子に出会えたときには運命を感じてしまう。

食べるのが同じようなペースの子は、なんとなくシンパシーを感じるので。恐れ多いけど…。

いつからか食べるのは遅いままだけどちゃんと量も食べられるようになって、今は食べるのが大好き。食べるのが遅いのはコンプレックスだけど、食べるの大好き。こんな風に育った自分のこと、ちょっとえらいと思う。こんなに食べ物で嫌な思いをしてきたのに、残さないし、食べるのも大好きだなんて、ちょっとおかしいとも思う。

今日中村ちゃんと食べたカレー、おいしかったなあ。

スローモーション食事は心細いし、もっと普通の速度で食べられるようにもしなれたらうれしいけど、ちゃんと味わって食べてるから、たのしいよ。