4月17日

 最初は Z77+Core i7 2700K にしようと思っていたものの、現時点では Ivy Bridge対応のCPUが出ていないことや、Z68の方が5000円ほども安いことから、 Z68+Core i7 2700K にすることに決定した。
 近所のパソコン工房では5月2日までCPUとマザーをセット買いすると2000円引きだ。

 前回、マザーを新しいケースに組み替える際、ドライバーで配線をつついたのかマザーを壊すという惨事を起こしたので不安だったが、ショップに頼むと1万千円~2万円だというので、自分で組むことにする。


マザーボードとCPU


 配線を外したケースを床に置くと、ケースの中が暗くて見にくいのでヘッドランプを頭に装着して作業を開始した。

 新CPUとマザー、メモリをまずセット。次に、ケースから今まで使っていたマザーを取り外す。
 いいや、マザーよりも拡張カードが先だ。

 VGAが固い。うまく外れない。

 ええい!

 “バキッ!”

 VGAカードは外れた。しかし、カードを止めていたフックが破損してしまった。

 新マザーをケースの中に入れ、ねじ止めしようとするが、最下段以外――つまり中段と上段にあるねじ穴が合わない。
 なぜだ?
 そういえば、この前もここで苦労して、かなり激しくガチャガチャやっていたな。ドライバーでつついたのではなく、このときに壊したのかもしれない。
 そんな思いが脳裏によぎると同時に、冷や汗が吹き出した。

 実はバックパネルに、2~3ミリほどのクッションが貼り付けられてるのが原因だった(おそらくは変形防止であろう)。これをはがしていないために、クッションの厚みの分、ねじ穴がずれていたのだ。

 そんなことをしているうちに、また冷や汗をかく事実に気づく。

 ――このマザーにはPS/2ポートがない!
 
 うかつだった。
 最初に予定していたZ88マザーにはPS/2ポートがあったので、それより設計の古いこのマザーにもあるとばかり思っていたのだ。

 時計を見た。
 7時過ぎ。
 まだ間に合う。近所のパソコン工房は8時までだ。

 あわててPS/2-USB変換コネクタを買いに行った。この店は同種の製品を3種類ほどそろえていたが、AINEXせいのものを購入する。

 帰ってくると、家に鍵はかかっていなかった。それほどあわてていたのだ。

 ともあれ、内部配線をすれば、これで組み立て作業自体は終了だ。SATAポートの位置が、前のマザーと違うため、メイン電源ケーブルの取り回しを変えた。

 いよいよ、電源投入するときだ。ケースの左右のパネルはまだ閉めない。
 スイッチを押す。
 ピッという音とともに……、って音もしなければランプもつかない、ファンも回っていないじゃないか!

 またか?
 またやってしまったのか?
 また俺は壊してしまったのか?

 そんな思考が、頭の中を巡る。どのくらいの時間かわからないが、自分は硬直してしていただろう。
 我に返ると、ケースの中に手を突っ込んで配線を確認していた。

 ピッ。

 メイン電源のコネクタをいじっている途中で、電源が入った。接触不良だったのだ。

 BIOSの設定を確認して、いったん電源を落とす。
 これまでIDEモードで動かしていたので、新マシン導入に伴いACHIモードにする。そのためOSをクリーンインストールするのだ。