年収500万以上、大卒、身長170センチ以上で長男以外の清潔感のある男性・・・ 

 

 どうして婚活女性はパッケージ品みたいな「普通の男」を高望みするのだろうか?

 仮に一つ一つの条件に該当する男性が50%いたとしても、それらを全て兼ね備える可能性というのは、恐ろしく低くなる。

 条件A(50%)×条件B(50%)=25%という具合に。

 これを5つも並べれば、確率的には3%くらいになってしまう。

 学歴と年収の相関のように、ある程度一つの条件を満たせば兼ね備えている傾向のやつもあるだろうが。

 

 また、実際に要求する一つ一つの条件が上位50%より厳しいから尚更だ。

 年収500万以上って、全体の上位30%くらいだし、大卒だって確かに大学進学率は50%くらいだが、Fランク大卒は認めないとか言い出すのだろう。

 さらにベースとなる「普通の男」の条件に、ギャンブルやってないとか、タバコ吸わないとか付帯要求を加え始めるとますます該当者がゼロに近づいていき絶望的になる。

 

 もはや、ありったけの夢という名の都合の良い要求を搔き集めた「ひとつなぎの大秘宝・ワンピース」である。

 婚活男性が「結婚相手に求めるもの?そりゃ、ボンキュッボンのグランドラインよ!」とか言い出したら、寝言言ってんじゃねーよと思うだろう?それを地で行っている。

 

 あと、自分がその「普通の男」とやらに釣り合う「普通の女」なのか?

 そうであれば、なぜ未だに売れ残っているのか?

 「普通の男」以下の条件には妥協せず、もし未婚のまま老後を迎えたらどうなるか?・・・とか考えないのだろうか?