「田舎を飛び出し、上京してビッグになってやる」って、何の後ろ盾も地の利も無いまま、日本一競争が激しく、無知な若者をカモにしようと待ち構えている連中がウジャウジャいる東京に丸腰で行くわけだから、そりゃ夢破れて死屍累々になるわな。

 特に芸能系とか。その中でうまくいった一握りの成功者のリターンはデカいけど。

 

 大企業やそれに準ずる勤め先に就職、MARCH以上の大学に進学以外の理由で、地方から上京する人というのは、どういう動機なのだろう?

 地元での生活に不満があって、一生うだつの上がらない下位カーストから這い上がれないという閉塞感打破のため?

 それだったら、結局搾取してくる対象が、田舎で幅を利かせている有力者の爺さんから、東京に根を張っている有力者の爺さんに変わるだけで、似たような結果に終わってしまうんじゃないのか?

 

 それとも、田舎での生存競争に破れて、東京に追いたてられたのだろうか?

  華やかな東京の生活に憧れてというよりは、案外やむにやまれぬ消極的な理由の人の方が大多数なのかな?

 

 

 あと、女性の貧困をテーマにしたニュースで、「上京したけど困窮して水商売に手を出さないと生活できない~」って話のやつ、もう田舎に逃げ帰れよ。

 水商売にどっぷり浸かってまで、意地張って東京に居座っても、人生辛くなるだけなんだから。

 東京から逃げるのは負けたみたいでイヤだ?

 そんなこと言ってる場合か、戦略的撤退だ!

 そもそもハタから見ている分には、もうすでに十分負け組なんだよ!!

 

 一旦は、負けを認めて、田舎に敗走して再起を図るのも悪手ではなかろう。

 30までに逃げ帰った先で、パッとしないけど定職に就いてる無難そうな男とでも結婚して、夫婦共稼ぎで協力しながら子供を産み育てれば十分巻き返しできるだろう。

 確かに、当初描いたサクセスストーリーとは程遠いかも知れない。しかし、それはそれで充実した人生を送れるんじゃないか?

 成功を諦めきれないまま東京にとどまって、何も得られずに40、50と年を重ねてから方針転換を模索しても、もうすでに手遅れで完全に人生詰んでしまいかねない。

 そうなる前に手を打つべきではないか?ダメージコントロールというやつだ。

 

 もし、マウントとか気にする人なら、なおさらだ。

 東京という勝ち目のない山の裾野にしがみ付いて劣等感に苛まれるくらいなら、勝ち筋がまだある田舎の小山を狙った方が、精神衛生上も良いと思う。