私の勤め先、長年ベースアップ無くて給料上がらなかったけど、よく考えたら少し違ったな。

 サビ残放置→ちゃんと残業代出す→ベースアップ・・・と時を経るに従い人件費自体はアップしてたんだわ。

 平成時代は、従来より労働環境が悪化したり、パワハラなどの不法行為がまかり通る「マイナス化する労使関係」が進行していたのに、労使交渉の結果は「建前上、ゼロ回答」だっただけで。

 

 20年前とか、本当に酷い労働環境だった。

 ブラック企業は言うに及ばず、世間では勝ち組とされる大手企業でも、年収は高くてもサービス残業はあたり前で、年収を実労働時間で割ると平均時給以下で働いていたとかザラだったもの。

 

 それが今になって人出不足から賃上げブーム、就活売り手市場で、若いコがすぐ転職したり、退職代行業者がニューストピックになるなんて隔世の感がある。

 あの頃は、過労〇しようが、精神病もうが、何とか入れた会社にしがみ付くのに必死というのが世の風潮だった。

 

 今の新入社員や若手が、せっかく手に入れた働き口を粗末に扱うことに複雑な気持ちを抱くことがあるけど、その方が良い時代なんだろうな。

 今日の晩飯に困る食料難の時代と、食べ物を平気で捨てる飽食の時代、どちらか選べと言われたら、後者だものな。

 

 また、金銭面の改善だけでなく、休みも取りやすくなった。

 有給休暇を年に5日分だけ申し訳なく取得するような時代じゃなくなったもの。

 

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