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人は、なきものゆえに名付けたがる。
理想、自由、常識、神仏、来世。
そのくせ、現実を見ようとせずに、破綻すら認めない。
繕う事に長けている、いや繕った気分への想像力に長けていると言うべきか。
肯んじえない。
それこそ、己の短所であると自覚する。
汲みできない。
それこそが、この世にあって、適性を持てずという事。
それが、パーソナリティー。
囁くまま、全うしようパーソナリティーである。
汲みしない。
ただ独りであっても、信じる。
ただ独りしか、信じてやれないのだから。
貫く、貫いてみせる、この痛みとともに。