上野公園内にある
国立西洋美術館で開催中の、
「プラド美術館展
〜ベラスケスと絵画の栄光〜」を
鑑賞。
今回の展示のシンボルとなっている、
目に焼きつくほど色が美しい
「王太子バルタザール・カルロス騎馬像」の絵と、
16〜17世紀のスペイン王家の宮廷画家だったベラスケスの作品は、宮廷内に飾られる作品を描いていたとあり、
サイズ的にもど迫力の大作で見応えがあります。
宮廷画家というイメージに反して、
ベラスケスの描いた人や物の絵は、
何処か人間臭さを感じさせる、
自然でリアルな表情で、
タッチや色彩もやさしくソフト。
さまざまな制限の中でも、
血の通った人の姿を描きたかったんだろうなぁ〜。
そんな想いが絵から伝わって来るようでした。
ベラスケスに限らず、
当時の絵画の
肌の質感と宝石と果物の描写は、
そこから動けなくなるほどの本物のような透明感と輝きで、絵画だとはにわかに信じられないほど美しく魅力的でした。
ブドウとパールには本当に驚きでした。
作品ごとのストーリーや、
時代背景、宮廷内の様子が
及川光博さんの音声ガイドで
楽しく理解出来て、この企画展だけで
たっぷり3時間堪能。
音声ガイドってほんと助かる。