お茶摘み@藤枝 | 斉藤典子オフィシャルブログ 「Newsな日々」Powered by Ameba

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フリーアナウンサー斉藤典子のOFFICIAL BLOG

現在BS朝日「Welcomeクラシック」ナレーション出演中。司会とナレーションを中心に時々俳優として活動している、最初からフリーのフリーアナウンサーです!
他愛もない日常を綴るだけのブログですがお付き合い下さい。♪

日曜は、静岡県藤枝市の有機お茶農家、飯塚武司さんのお茶畑で、新茶摘みとタケノコ堀り。

山の斜面に広がる段々畑の風景は、お茶作りをしている土地ならでは。とっても清々しい気分でしたぁ!


新茶  上のほうに、明るい若草色の細い葉が、下の濃い緑の葉と違うのがわかるかなぁ、わかりにくいかな。








伸びている若い新葉の全てを摘み取るわけではなく、この一芯二葉(いっしんによう)と呼ばれる部分だけを摘むのが新茶の葉です・・・。


一芯二葉

摘んである程度まとまったら、ビニールに入れ、少し空気の穴をあけて手でひたすら揉んでやると、葉が傷つきくことで発酵が始まり、徐々に色が茶色くなり、香りも益々芳醇。みるみる変化していきます。

途中で揉むのをやめて(発酵を止め)、天日干しにして、最後にレンジで完全に乾かすと、半発酵のウーロン茶に。

また、最後まで揉んで全発酵させ、同じやり方で乾燥させたら紅茶の出来上がり!


私は、少し持って帰って新茶を天ぷらにしたかったので、揉み揉みしませんでしたが、飯塚さんが腰にビニールぶら下げて揉んでたので、何をされてるのかと伺ってビックリ!

そんな簡単に即席でできるんですね~。

実際にやってみたソムリエ仲間の薫ちゃんも、みるみる色や、香りが変化するんで大興奮!

これは勉強になりました!

肝心の緑茶は・・・・というと、発酵させないのが緑茶なので、工場でも発酵させないためのスチームをかけて手早く乾燥させていくんだそうです。


さて、摘んでカゴに集めたお茶の葉は、さすがに摘んだその日にお茶葉にはならないので、しばしのお別れ。

後から届くのかなぁ~??と図々しく淡い期待を寄せてみる。


それで、少しなら持ち帰ってもいいというお言葉に甘えて、一掴み戴いた来た葉は、勧められたとおり、天ぷらにしてみましたぁ!!

まず、味と香りを損ねないよう、小麦粉と水だけの軽い薄衣で・・・・。これ和える前。キレイな色!
揚げる前

少ない油でカリッと揚げ焼き風にし、基本は岩塩で戴くのが私流なので、コレもそんな感じ。
揚げた後

こんな贅沢ってあるのか・・・・!!っていうくらい、ほろ苦い青さと、お茶の香りが口に広がり、最高!の一言でした~。だって、行って摘んでこなければこんなの食べられないっ。

柔らかくて、新鮮で絶品でした。

自分で採ってきた旬のものが食卓に上るって・・・・、生きる悦びです。


カテキンやポリフェノール、ビタミンCの豊富な緑茶は、ほぼ毎日私も飲みますが、抽出して飲むものだけに、

いつも有機、少なくとも無農薬のものを探してはみるのですが、あまり見つからないのが現状です。

有機を実現することは、様々なご苦労や複雑な背景が絡んできますからね。


話少し逸れますが、有機JASについてちょっと。


厳密に言うと、有機農法を実現することと、有機JASの認定を受けることは意味が違います。

 近隣の畑から農薬がドリフト(風に乗って農薬がコチラにもかかってしまうこと)してこないことも重要なので、土作りや有機肥料、農薬一切ナシをクリアしていても、農薬使用の畑が近くにあるだけで認定されないわけで・・・。


あとは、敢えて有機JASの認定を望まない、有機農家さんも非常に多いです・・・。

その多くが認定なんかされなくとも地元で手に入るものから有機肥料をちゃんと作って地域循環型で有機農法を昔からやっていた農家さん。

有機JAS認定を受けるには様々なルールがありますが、土に関して言えば、有機の肥料や有機の堆肥であれば、極端な話、場合によっては海外から持ってきた材料で作った堆肥だって認定されるわけです

そういう規定になってしまってるんですね・・・。

認定されてないけど、地元に根付いて正に手作りで土作りをしている有機農家さんを簡単に見分ける術は、今のところ農水省は区別してません。

有機JASの否定ではなく、もちろん農薬を一切使っていないことは確かですし、身近な地元の材料で堆肥を作る農家さんだって認定を受けています。ただ、私たちの見方として、有機JAS認定されてるものが、有機の全てではないことを認識して判断する必要があるのかなと思います・・・。


今回は参加人数も多くて飯塚さんを独占できず、お茶の有機栽培のお話ももっと伺いたかったですが・・・。

その労力や熱意に感謝しつつ、有難く美味しく戴きました~。

そして、日本全国から、またイタリアからも今回は参加者がいて、色んなバックグラウンドの方が楽しそうにしているのを、ニコニコ見ていた飯塚さんの優しい笑顔がとても印象的で、なんかいいなぁ~と。

美味しい野菜やフルーツを作る人って、ホント穏やかないい顔してらっしゃるんですよね・・・。


コチラはレモンも有機で育てておられる貴重な農家さんです。

国産の有機レモンは本当に貴重です。

レモン消費量の多いウチ・・・。だから、国産有機レモンずっと関東で探していました。

飯塚さ~ん、レモンもいつでもお手伝いに伺いまっす。

間違いなく秋の収穫期には・・・・、行きます。笑