第九話 「今を生きる」
亜也は、いよいよ養護学校で寄宿舎生活を送る事になりました。
親元を離れ、必死で病気と闘う亜也でしたが、ある日突然夢の中の自分も健康では無くなっていた・・・と遥斗に語ります。
夢の中では、ちゃんと自由に体を動かす事が出来たのに・・・と。
『人は過去に生きるものにあらず。
今出来る事をやればいいのです。』
この言葉が、何故か胸に染み入りました。
◇あらすじ◇ 亜也(沢尻エリカ)は養護学校で寄宿生活を送ることになった。その初日、不安でいっぱいの亜也を、ルームメートの明日美(大西麻恵)ら生徒たちが明るい笑顔で迎える。一方、亜也の担当医の水野(藤木直人)は潮香(薬師丸ひろ子)に、亜也の病状が予想以上に進行していることを告げる。運動能力が低下しているため、ちょっとしたことが大きなけがや病気につながりかねないと言われ、潮香は不安を隠せない。そんな中、亜湖(成海璃子)から亜也が最近元気がないと聞いた遥斗(錦戸亮)は、亜也をデートに誘う。 goo テレビ番組ナビ より |
いつの間にか時は過ぎ、早いもので桜咲く季節になっていました。
養護学校の寄宿舎生活を始める亜也は、自分自身で自由に動き回れる電動の車椅子と、家族や友達を繋ぐ携帯電話を瑞生や潮香にプレゼントされ、新たな一歩を踏み出すのでした。
潮香さんはこの日、遠ざかる娘の後姿に何を想ったのでしょうか、、、。
養護学校のルーム・メイトは、あの「明日美」ちゃんです。
相変わらず彼女の笑顔と明るさは人の心を和ませてくれますが、亜也にとっての彼女は、自分の未来の姿でもありました。
目の前で、自分の病気のサンプルを見せられるのは辛い事だと思います。
現実が一気に飛び込んで来ますからね、、、。
でも、明日美ちゃんは逃げていない。
ちゃんと自分の病気と向き合って頑張っているんですよね。
亜也ちゃんも、最後まで負けないでいて欲しい、、、。
病気と自分自身に。
一方、亜也の携帯電話の最初の初通話を狙った瑞生は、タイミング悪く遥斗にその座を奪われる。
亜也の事が心配で電話して来た遥斗と、嬉しそうに会話する亜也の姿が印象的でした。
本物の亜也ちゃんにも、こんな時間があったら良かったのに、、、。
それから2ヵ月後、潮香は水野先生から亜也の病気がかなり進行していると聞かされる。
普段なら何でもない事も、今の亜也にとっては命の危険に晒される事にもなりかねないと、、、。
こんな恐ろしい診断をされては、私などは子供を家に閉じ込めかねません(爆)
毎日心配で、神経がいくつあっても足りないでしょう、、、。
きっと潮香さんも瑞生さんも、同じ様に神経をすり減らしていらしたのでしょうね。
その頃遥斗は、父である麻生教授から、進路の事は自分納得の行く様にしなさい。
ただし、亜也との付き合いは認められないと宣言されていた。
どれだけの覚悟があって付き合っているんだ!と、、、。
教授のおっしゃる事はその通りであって、返す言葉も無いですが、
「見守ってあげたい気持ち」を持つ事も、ダメなんでしょうか、、、?
亜也にしてみれば、病気になってしまった為にこうしてひとつ、またひとつと大切なものを我が身から引き剥がされる様に取り上げられてしまうんですよね。
心が痛いよ、痛すぎます。
亜湖ちゃんが、あんなに優しい亜也が病気になってしまったのには理由があるはずだ。と言ってましたね。
そして、こんな自分が何事も無く生きている事にも理由があるはずだと。
立派になったね、、、亜湖ちゃん。
やっぱり姉妹ですよね~、十分に立派だと思いますよ^^
そして、亜也が出来なかった事、叶えられなかった事を引き受ける、引き継ぐ事こそが自分の使命ではないかと考える亜湖。
その想いは、遥斗の心にも通じるものがありました。
亜湖ちゃんと遥斗は、よく似た境遇・似たもの同士なのですから。
亜湖が見事に東高の合格を決めた時、遥斗もまた、自分の進むべき道を決めましたね。
あれ程拒んでいた、医学への道を目指す事を、、、。
「俺、お前が話すなら、どんなにゆっくりでもちゃんと聞く。
電話で話せないなら、こうやって直接会いに来る。
俺イルカじゃないし、お前もイルカじゃないし。
お前が歩くなら、どんなにゆっくりでも、一緒に歩く。
今は、頼りにならないかもしれないけど、
いつか、お前の役に立ちたい。
昔みたいにいかなくても、そういう気持ちでつながっているから、
住む世界が違うとは思わない。」
「俺、おまえの事が好き・・・なの・・・
好きなのかも・・・たぶん。」
「ありがとう・・・。」
遥斗の言葉に涙しながら、
亜也は幸せな気持ちになれたに違いない、、、。
ウワァァ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ン!!!!
1リットルの涙
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