今取っている授業について軽く書きたいと思います。
そもそも、自分は日本で商学部にいて、1、2年生までは商学関連(会社のマネジメントとか流通市場とか)の科目を多く取ってました。といっても、1、2年生なので、導入部分に軽く触れるくらい。
ただ、その時思ってたのは、商学部で対象となる研究領域って何かファジーで、これを学問として勉強するのってどういうことなんだろうって疑問に思ってた。
ていうのも、その研究対象領域をひたすらカバーするだけで、Disciplineってのが感じられなかったからだと思う。(4Pは、便利だけどこのフレームワーク使うのって会社に入ってからじゃない?的な)
今考えると、その敷居の低さゆえに、何もわかってなかったってことだけど。もっと、マーケティングの最新のトピックとか学問のフロンティアを調べてれば、興味が湧いたかもしれないけど、この段階で「経済学的アプローチ」を知らなかったわけだし。
それで、経済学部のゼミに2つ入って、3年からはミクロ、ファイナンスを中心に学んできたわけです。
で、本題に入ると、今取ってるクラスは3つあって、
・Applications of Economic Theory: Economic Consulting and Applied Managerial Economics
・Financial Statement Analysis
・Basic Managerial Finance
で、順に説明していくと、一番上の授業。これが今学期の紛れもないヒット授業。
まず、この授業に限らず今回取ってる授業、所謂正規の教授ってがいなくて、みんなヘッジファンドだったり、コンサルしてましたって人が、ほとんど趣味で講義してる。だから、実務に限りなく近いはず(実務を経験してない学生目線)。翻って、日本で取った会計史とか、なんだったんだろう、あれ… 歴史が、異なる学問や物事を見た時に、フレッシュなPerspectiveを与えてくれるってのは、分かるんだけど。
で、この授業、需要弾力性、需要曲線、独占市場とかを計量アプローチを使って実証分析していくんだけど、例えば一回目の宿題だと、Price-sensitivity analysisっていうマーケティングで使われる価格設定のアプローチを用いて、サービスもしくはプロダクトの適正価格を求めた。俺の場合は、大学生(♂)が初めてのデートで連れて行くレストランで、おごる価格の最適レンジを求めた。このテーマは深遠です。
で何が言いたいかっていうと、1,2年生の時にあまり面白くないと思ってたマーケティングとかを楽しいと思ってるわけ。ってのも、ちゃんと経済学的なアプローチの元、しっかりとしたDisciplineがある物を学べているから。
このリンクにも書いてあるけど、経済学アプローチあっての商学部科目なわけで。
https://sites.google.com/site/hideshiitoh/jp/pub-j/ronso0404
商学部生への経済学のススメ 伊藤秀史
下二つは、それぞれ会計、ファイナンスの授業。UCLAってのは、経営学(Management)専攻で学士を取ることはできなくて、授業としては経営系の授業はあるんだけど、教授とかはみんなMBAの人たちがやってる。
Financial Statement Analysisに関しては、今の所、Pro-forma financial statement を作って、DCF法か残余利益モデルを使ってバリュエーションをする。実際に、会計の用語が英語だから、覚えるのはちょっとめんどくさいけど、日本でやったこととそんなに変わらない。最終的には、どっかの会社のアナリストレポート書くっぽい。
Basic Managerial Financeこれは基本的なファイナンスで、債券、株式のバリュエーションしたり (所謂 The price of any financial assets is the PV of its future expected cash flows)、ポートフォリオのさわりをやるっぽい。
どちらも普通に楽しいです。
こうやって、真面目に毎回リーディング読んで、宿題やってってしてるとあっという間に一週間が終わっちゃう。
正直、秋学期にとった授業が、少なくとも自分の中ではあまり面白くなくて、勉強よりも、体動かす(サッカーしたりゴルフしたり筋トレしてた)時間の方が多かった。
だから、今学期はほんとにしっかりと「学問を身に付ける」、特に“経済学をベースに物事や世界を見るときの一つの軸となるように、脊髄に染み込ませる”ことを目標にしたいと思います。