【大人の麦茶】という劇団① | 斉藤佑介のサイト☆ユースケ

【大人の麦茶】という劇団①

久しぶりのブログ更新の内容は

大人の麦茶。

活動中止。

ビール。

呑まずにやってられるか、ということで。

珍しく(初めてかな?)呑みながらコレを書いてます。


大人の麦茶、通称「オトムギ」

オトムギとの出会いは遡ること15年前の2009年。

とある舞台を観に行った時。

座席で【Cappa】という舞台のモノクロの仮チラシを目にしたんです。

演出は堤泰之氏。

その当時演劇界では名だたる方達がこぞって出演され、何やらスゲー面白そうなことやりそう!?

とワクワクしたのを鮮明に覚えてます。

その仮チラ、キャスト一覧の1番下に「他 豪華キャスト」と書いてあって。

(舞台を観に行きたい)という気持ちよりも、(まだキャスト決まってないかもしれない!?可能性あるなら出たい!)という感情が先に来ました。

すぐにマネージャーさんにその気持ちを伝えて。

なんやかんやあって。

「出演が決まったぞー!」との連絡があり。

顔合わせ当日、台本を開いたらなぜか主役の欄に自分の名前が書いてあって、倒れそうになったのをこれまた鮮明に覚えてます。

帰り道、駅のホームで大声で泣きました。

その舞台は『くすりフィンガー』というタイトルだったのですが、その脚本をされていたのが、そう!オトムギ主宰の塩田泰造さんでした。

引き寄せた運命のその先に、塩田さんがいたんです。




それからというもの、あっという間にオトムギワールドに引き込まれ。

翌年の大人の麦茶 第一七杯目公演

『タイガーブリージング』

に始まり、劇団ゲキハロ公演の

『三億円少女』

『戦国自衛隊~女性自衛官死守セヨ』

1974

と続いていきます。


オトムギメンバーは皆、独特な空気感と安心感と探究心を身に纏っていました。

初めこそは緊張しましたが、こんなにも粋で、こんなにも居心地が良いものなのかと驚きました。

「大人の麦茶」は皆さんの目に映っている全くその通りの「大人でやんちゃ」な方たちなんです。


【池田稔】

大黒柱。

この人が登場すると舞台上にぶっとい柱が何本も加わったかのようで。

稔さんとのシーンは安定感がありつつ、これ以上ない脚本とキャストさん達がいるにも関わらずさらに遊べる「余白」を生み出してくれる。

自由を尊重し、言わずしてその空気感を作り出す。

到底人間業とは思えない。

魔法でも使ってるのか?なんかビーム的なの出てるんじゃないか?と1年目は疑ってたけどビームは出てなかった。たぶん。


【並木秀介】

毎回本名忘れちゃうほど圧倒的「並チョー」さん。

日本国内にもう一つ言語があったとは知らなかった

ただただフリーダムでおちゃらけた人ではないのは、今と過去を誰よりも大切にするから。

その今の「一瞬」に並チョーさんと何を刻むか、全力で魂燃やしたな〜。

そしてやっぱりその一瞬を大切にしてくれる方です。

「自由は不自由の中にあり」なはずなのに、最大限に羽根を広げていとも容易くやってのけてしまう怪人。

激アツよろしく関係!!


【岩田有弘】

アリさんの顔を見ると毎回スポーツが思い浮かびます。

なんでかな。うーん、尊敬だなきっと。

サッカーでもバスケでも。自分がパスを出した所に、誰も走ってきて無かったなんて経験はあるでしょう。

でも、アリさんはスッとそこに入って来てくれる。

(ナイスぅぅうーーっ!)って思う。

100m泳ぎきってゴーグルを外した時に、手を差し伸べて水から引き上げてくれるのはやっぱりアリさんなのです。

つまりコレ、隙間を埋める職人で。

特に舞台でみんなが好き勝手やると、見所のある熱量高めのスポットが生まれるけど(笑)隙間もその分たくさん出来ます。

アリさん涼しい顔してますが、誰よりも周り見て誰よりも走ってるんですよね。

舞台上全部にサス当たってるようにしちゃうんです。

しかもあのキュートスマイルで。

ってヤバすぎでしょ!!笑


【宮原奨伍】

ショーゴ抜きでは語れないオトムギ。

同世代。

絶対的信頼のある良きライバル。

明確なキッカケがあった訳ではないけど兎に角ショーゴとは気が合った。

何があっても大丈夫。

だからあの頃の僕は珍しく闘争心剥き出しで競い合ってた気がする。影響もされてた。

面と向かって伝えた方がいい事と伝えなくても分かってくれる事とあると思うんですが、ショーゴってばどちらも同じくらいの熱を持ってぶん投げてくれるんですよ。

誠意の塊です。

(こいついっつもワクワクした顔してるな〜)って微笑ましくショーゴを見てたけど、僕の顔もまたそれだったというね。

苦労とか努力とかを楽しめちゃうのは一緒だけど、こういう人に私はなりたい。


【中神一保】

カズさんの役だけは絶対無理。

みんなそう言います。

カズさんじゃなきゃダメなんです。

最強の武器を振り回し、その動きは予測不能。

ズルいって〜!

ダメだって〜!

憧れ続けた小さくておっきな背中。カズさん。

唯一無二とはこの人のこと。

美味しい物食べた時、「美味えーっ!」って叫ぶ時と無言になっちゃう時とあると思うんですけど、カズさんそれに例えると後者です。

マジで最強ですから。


【和泉宗兵】

オトムギを家族に例えるならシューへーさんは兄ちゃん。

頑張る事がカッコいいと教えてくれた。

褒めてほしくて近づくと、一直線になるくらいに目を細めて笑ってくれて。ね、もう完璧に兄ちゃんでしょ?

基礎体温が高い人っているけど、シューへーさんは心の温度が常に高い気がする。

演じる役にはビックリするほど温もりと情があってどこか懐かしい人間味がある。

顔はデカいけど。笑