三方留め継ぎのガラスケース | 西都建具のブログ

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福井県坂井市の三国町で、作ったり考えたり遊んだり。

もの凄いお久しぶりの更新です。


前回の記事が青年部のお見合いイベントの記事ですから、


2ヶ月以上前ですか。


9月半ばぐらいから残業と休み無しが始まったんですが


10月中旬からは作業がしばしば日を跨いでいました。


こういう状態でもブログを更新する人はするんでしょうねえ。


いやー、尊敬に値します。


さて、ブログをサボっていても仕事は少ししかサボっていないので


その間に作ったものをぼちぼちとアップします。



今回はタイトルの通り「三方留め継ぎ」という技法で作ったガラスの人形ケースを。




意匠はいたってシンプルです。


ですが、組み方に「三方留め継ぎ」という技法が使ってあります。



材料がどこから見ても45°でぶつかり合うようになっています。


このガラスケース、材料は杉で作ってあります。


杉と言ってもお客さんからの指定で


福井県鯖江の河和田でとれる河和田杉。


もう材木屋さんにも材料がないので失敗が許されません。



秋田杉や吉野杉の建具材はお値段は張りますが


市場に出回っているので手に入るんですが


河和田の建具材はもう出回っていないんです。


色が微妙に違うんですよねぇ。


秋田杉より色が明るく、吉野杉より赤い感じでしょうか。



作り出す前に、一度お試しで作ってみた画像です。


これのときには何とかなるかな?と思ったんですが、


いざやってみるとなかなか上手くいかないもんですねぇ。


ケースの部分は土台に被せるようにして使います。






土台の板張りは、これだけの幅の板はないので、


板を継いで作ってあります。



なかなか上手くいかず、最後は泣き泣きやっていたんですが


終わってみれば色々と勉強になった仕事でした。


無垢の材料で作る箱物って、ホントに色々な技術が集合してますね。