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「とんかつ屋の悲劇」
という言葉をご存知でしょうか?






わたしは昨日
とある記事を読んで
知りました。


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とんかつ屋の悲劇



簡潔に言うと、

都内で人気のある
「安くて美味しい」
と評判の行列店である
とんかつ屋さんが
次々に廃業している

現象を指しています。


言われてみれば、
少し前に久しぶりに

行こうとした
「安くて美味しい」
とんかつ屋さんは
閉店してました。。。



行列もできて、
繁盛してるようなのに

どうして、廃業して
しまうのでしょうか?




これらのお店には
共通点があると言います。

減価償却の終わった
古い設備を使っている

ローンの支払いのない
自主店舗で運営している

年金をもらいながら
夫婦二人で切り盛りしている

 

など


私が行こうとしたお店も
確かにこれらの条件に
当てはまりそうなお店でした。



お金のかからない運営
と年金があってこそ
成り立つ商売
ですね。



こうした商売の場合、
なかなか利益が出ず、

若い世代の人が
暮らしていけるほど
収入があがりません。



また、
繁盛店だから他店などに
営業権を譲るという
選択肢もありそうですが、

低価格ゆえの人気店は
言ってしまえば
「利益なき繁栄」のため
買い手もつきません。



結果として、
廃業という道を
選択せざるを得ない
わけ
ですね。




これらの問題は、
何も「とんかつ屋」
だけの問題ではなく、

多くの業種で
似たような構造は
あるお話です。



昨今の中小企業では、
事業承継は大きな問題
となっています。



事業承継というと、
以前はもっぱら
「株価」の問題でしたが、

いまは「承継先」の問題と
言ってもいいのでは
ないでしょうか。



その根っこには、
利益構造の問題が多い

と思います。



廃業せずに

これからも商売を

続けていくのならば、
「適性な値付け」
重要になってきます。



そのためには、
経営数値に基づいた
経営判断
が欠かせません。



「適性な値付け」で
「適性な利益」を得なければ、
事業体を運営できないから
です。



とはいえ、

値付けはむずかしい

ことですし、

どこから手をつけていいか

わからないこともある

かと思います。

 

 


その場合、
経営数値の見直しから
はじめてみては
いかがでしょうか?



値付けを決めるには、
必要な利益と

そのために必要な売上を

決める必要がありますが、

 

その前に全体の経営数値

を把握しなければ

それらを決められない

からですね。


面倒かもしれませんが

避けては通れません。



本日も最後まで読んで頂き
ありがとうございます!


税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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メール:info@saito-tax.com