最近、メディアでタイパという単語が飛び交ってる。

タイムパフォーマンス:使った時間に対して得られる効果、そういう風に捉えてる。

 

Z世代以降の若者は、映画やドラマは倍速で見るし、効果を先に知ってから見たり読んだりしたいから、まとめサイトや誰かが要約したものを読んでから行動に移すようだ。

切り抜き動画が流行ったのも、リールの方が回るのも、この類の時流だと思ってる。

音楽だって、TickTockなどでサビを知ってから興味を持つ。

 

タイパなんて単語はなかったけど、これに取り組んでいたなって思う。

 

サイテキのサービスの源泉は「時間の無駄じゃない?」

自分自身がせっかちであることや面倒くさがりということもあり、ずっとサービスを作る時はそれをイメージしていた。

 

サイテキのビジョンは「マーケットにある、不便を便利に最適化する」というものだが、それもこの考え方から来ている。

 

なぜ通販がないの?

並ばせすぎじゃない?

売るの遅すぎない?

今どき電卓?

何が売られているかも分からないんだけど?

せっかく並んだのに、窓口に行ったら売切って・・・

 

消費者はみんな、そう思っているだろうと決めつけてサービスを提供してきた。

少しは運営側も頭使えよ、そう思われていると思って提供してきた。

 

当初は便利になることへの戸惑いみたいなものもあり、思っていた以上に利用されない時期もあったけど、そういうサービスというものは、体験するとそれが当たり前になってくる。

当たり前になると、行っていなところが逆にチープに見えてくる、それが消費者というものだと思う。

 

社内でも、2011年から緊急事態以外での電話は禁止にしている。全てチャットでのやり取り。

お客さんに対しても、基本的には同じチャットでのやり取りを希望させてもらっている。

全ては時短のため。

 

お客さんや消費者に対してはタイパを提供し、社内は時短を目的とした改善を繰り返す。

勝手に決めつけてきたことが、時流に沿えるようになってきた実感がある。

言われてからやっているのでは、その時点で負けてる。

 

高級な飲食店では、客から○○くださいと言われてから対応するのは負けであり、言われることは恥という意識がある。

お茶貰えますか?と大将やスタッフに言うと、「気付かず、申し訳ありません」という謝罪がある。

 

鮨屋では、お茶の補充は、湯呑は中身が見えないので、飲んでいる時の湯呑の傾きで残量を把握して補充するという文化がある。

日本らしい好きな文化。

 

それが出来るのが高級店であり、高級とは、値段の大小ではない。

値段が高いとか食材がいいとかだけではなく、そのお店が作り出しているホスピタリティも含めて、高級かそうじゃないかが決まってる。

 

劇場型の魅せる飲食店は、ここが分かっていないのに高いので、コスパ悪いと日本人は認識することが多い。

でもインバウンドには、楽しませてくれるので人気がある。

最近、この二極化が進んでいるように思う。

 

結局、仕事の質というのは、気配り・目配りで決まる。

気配り・目配りができるお店や会社は客単価が上がるので粗利が高く、組織レベルとしても高いので集客に困らなくなる。

 

高級=客単価が高い。

その線引きは気配り・目配りで決まる。

気配り・目配りには原価が掛からない。

使っている時間は同じなので、掛かっている人件費原価は同じ。

だから、気配り・目配りが出来る人材が多い店や会社は粗利率が高い。

だから、気配り・目配りが出来る人は、貢献度が高いので時給単価が高い。

 

技術的な教育も必要だけど、本当に一番大切な学ぶべき点は、こういうところだと思ってる。

従業員の昇給は、結果の実績より、1年間、どんな気配り・目配りをその人は出来ていたか、それで決めたいと思ってる。

だから給与査定は難しいのだが、それを認識したり見ていることが、経営者の本当にやるべきことだと思ってる。

会社を選ぶ時に重要なことは、何をするかより、誰とするか。

これは本当に鉄板だと思う。

 

転職理由の一番は人間関係。

これは昔から全く変わっていない。

自分自身が独立した時のことを考えても、本質的にはここに行きつくと思う。

 

類は友を呼ぶ。

自分に合わない人がいる会社には、自分に合わない人がたくさんいる可能性が高い。

 

ベンチャーで言えばオーナーが全てだし、中から大企業になると、その課や部の長が管理権限者となり、その人の一声で全てが変わる。

 

自分がどんなに、こんなことをやりたいとか、あんなことをやるために入ったと言っても、その管理権限者が共感できていないものは、あっさりと残酷に打ち破られる。

人事の担当者と共感しても、ほぼ何の意味もない。

 

それを知るためにHPを見たり、その管理権限者のコラムを読んだりして、その人となりの情報を得ようとするが、ネットから詳細を知れることはほとんどない。

 

そう考えると、就職先や転職先を考える時、一番重要なのは、色々な人の話を聞くことだと思う。

居酒屋でたまたま隣に座った人の考え方が素敵で、そういう人になりたい、そういう会社で働きたい、そう感じて入社する方が、やりたい事が出来るからと選んだ会社より、上手くいく確率は高い気がする。

 

何をするかより、誰とするか、そこに合わせた方が100倍重要だと思う。

それに人は、やりたい事なんて可変。

やりたい事なんて、ステージやスキルが上がれば変わるもの。

 

最近は、ショート動画などで社長自身の人となりを前面に出している企業が多いのも、そういう部分を補ったりアピールしたりするためなのだろう。

 

新卒で就職先を悩んでる人や、転職を考えている人は、一度、事より人、そういう考え方に振り切ってみたら、意外と現状を打破できるかも知れない。

 

サイテキ 石山龍二

独立したのは2007年。

1999年から8年間ほど、社員が3万人ぐらいいた会社のサラリーマンを経験し、嫌だな、つまらないなと感じて独立した。

今のサイテキは、2社目の起業。

 

サラリーマンの時に感じた違和感、嫌だなとかつまらないと感じた気持ち、それと同じ状態にならないことだけを考えて、サービスや組織のカルチャーを作ってきた。

 

【従業員が自信を持てない、自慢できないサービスは作らない】

 

これをすごく大切にしている。

 

今までのノウハウとスキルを最大限に発揮できそうだと思ったのが、今のエンタメ物販というマーケット。

その中で、

 

・イニシャルなく作れる豊富な販売チャネル(事前通販・引取通販・ファストパス通販・スマート会場物販)

・EC物流出身だからこそできる、爆発的な受注を処理できる通販物流

・折コンと商品番号を使った効率的でスマートな現地物販の運用

・ネット環境に依存されないPOSレジ

・POSレジから抜き出されるデータの統計による、機会損失と在庫リスクを抑える生産管理

・OPT!Mによる購入のしやすし、それによる販売単価の向上

・POSレジとOPT!Mを連携させることによる、スマートで早い現地物販の運用

 

最初は効率とスピードを優先したサービスを展開してきて、今は販売単価の向上と、機会損失と在庫リスクを軽減させるサービスを確立した。

 

従業員が根っこの部分でどう思っているかは分からないけど、サラリーマンの時に感じた、先輩や上司から見え隠れする喪失感、それはないと思っている。

自分自身が自信を持っていたら、そうはならないと信じている。

子供や家族にも、自信を持って何をしているかを言える。

これが私の価値観の中で大切。

 

まだ改善の余地はたくさんあるけど、現状でもかなりイケてる。

エンタメ物販の運営事業者としては、まだまだ知名度は低いけど、実力で負けたことはないので、たくさんの事務所や主催会社の方たちに使っていただきたい。

 

サイテキ 石山龍二

 

 

物販専用アプリOPT!M(オプティム)が安定運用に入り、

安定的に使用してもらえるようになったので、2023年末の案件でのデータを精査してみた。

 

データのとり方としては、

 

・在庫も潤沢にあり、買いたいものが買える状況の販売開始から2時間の購入データ

・ピックアップ案件数としては39公演

 

TOTALの購入単価:6,035円

OPT!M使用率:57%

OPT!Mを使用しなかった購入単価:4,713円

OPT!Mを使用した購入単価:7,359円

その差:2,646円

購入単価増加率:156%

 

OPT!Mを使用すると、圧倒的に購入単価が上がる。

統計を取る前の肌感覚よりも効果が出ていたことになる。

また、安定的に提供できていても、消費者からの使用率はまだ57%なので、もっと効果が上がる余地を残している。

ここは、クライアント側のSNSでの事前発信など、お互いが協力し合って増やしていきたい。

 

うちの場合、OPT!Mを使用することにより消費者が買いやすくなるだけではなく、

このシステムで販売現場の運用効率も上げているので、購入者の回転率も圧倒的に早い。

ベンチマーク先と比較すると3倍ぐらい早い。

回転率が上がると、行列によって諦める購入者が減るので購入者数が増える。

 

これはうちのシステムに関する基本的な考え方である、

【システムに使われない=オペレーションに合ったテクノロジー=OT】

という考えた方の部分が起因している。

 

買いやすさにより販売単価が上がる

OT効果によって回転率が上がり、来店者数が増える

売上と利益が増える

 

当たり前のことを当たり前にやると、効果と効能はハッキリと出る。

 

まだ電卓で物販を行っている、会計時のPOSシステムしか導入できていない、時間がかかりすぎてクレームを受ける、そういう状態にある事務所さんやイベンターさんには、是非とも使っていただきたい。

最近は、システムだけの貸し出しも行っているので、気軽にご相談をいただきたい。

もっと細かいデータ情報も共有させていただきます。

 

 

圧倒的に効果と効能が確約できるのが、うちのOPT!Mと、そのシステムを使いこなす現場力。

 

自画自賛すぎて胡散臭いけど、思っていたより効果が出ていたので舞い上がってる。

 

サイテキ 石山龍二

2023年5月にデビューさせて、すでにうちの代名詞にもなりつつあるOPT!M(オプティム)。

 

その特徴は、物販の待機列に並びながら、OPT!Mという物販専用のスマホアプリで、

 

・何が売られていて何が売り切れているかがリアルタイムに分かる

・同時にオーダーリストを作ることができ、その作ったオーダーリストのQRコードを売り場の窓口で提示すれば専用のPOS端末が読み込むので、口頭で商品を注文する必要がない

・決済まではアプリ内ではしないので、窓口での商品変更も可能

・アプリへのログインはエリア限定ができるので、会場に入ってからでも、日本全国どこにいてもでも、いかようにも設定ができる

 

物販購入者にとっては商品や売切れがリアルタイムに分かるし、運営側にとっては圧倒的に早くなるので、このアプリだけ貸して欲しいという依頼も増えた。

 

物販購入者は落ち着いて商品を選ぶことができるので、窓口にて口頭で購入するより多くの商品を購入してもらえ、平均客単価が120%ぐらい上がる。

つまり、クライアントのコスト負担はほぼ無料。

 

物販であっても所詮は小売りなので、現場の回転速度を上げて客数を増やし、OPT!Mを使って客単価を上げれば、売上が上がるのは当然のこと。

 

似たようなアプリは他にもあるが、購入者がオーダーリストを作って、窓口でオーダーを取り込んだ以降の回転速度が倍以上に全く違うので、売上額が全く異なってくると好評をいただいてる。

 

当たり前のことを当たり前にするというのは、当社にとっては全体の大きなテーマなので、その当たり前がクライアントに受け入れ始めているのが非常に嬉しい。

 

サイテキ 石山龍二

1か月ぐらいで、受注管理などのバックヤードを一緒に進めたい人の採用は決まった。

 

お互いにまだ半信半疑、採用なんてのはそういうものだし、それでいいと思ってる。

信頼できるかなんて、お互いにやってみないと分からない、そういう部分がある。

 

学生時代に、色々なことを話していた友達や親族でさえも、一緒に仕事をすると関係が崩れてしまうことはあるのだから。

まずは探り探り、それが必然だと思う。

 

そこは埋めることができたので、次に採用したいのは物販現場の責任者。

各フェスや各アーティストの各公演の現地に帯同して、日本中を飛び回って、そこで行われるグッズ販売現場を仕切る。

 

夏などの繁忙期は多忙を極める部署である。

その責任者を増やしたい。

人が足りなくなり、マネージャーが帯同してしまっている現状を改善しないと、これ以上の現場を受け入れることができなくなってしまう。

嬉しい悲鳴だが深刻な課題。

 

仕事の内容的には、

・物流センター内での商品や備品の準備

・POSレジや物販アプリの設定や確認

・現地での現場組み

・売り子アルバイトへのシステムや手順の説明

・販売中の待機列調整

・販売中の在庫調整

・販売中のトラブルやイレギュラーの対応

・販売額の把握

・物流センター内に戻ってきた商品の最終在庫確認

・販売額の確定

・売上明細/請求書の発行

 

この辺りが主な仕事になるだろう。

身体を動かすことが苦ではなく、接客することも好き、そういう人が向いていると思う。

数字に弱い人は、少し苦労するかもしれない。でも慣れの部分もある。

 

開演前は浮かない顔をしていた参加者たちが、公演後には晴れた顔をして出てくる。

これがエンターテインメントの役割だし、それがアーティストの凄さ。

明日への活力を生むエンターテインメントの一役を担っている、その実感が、大変だけど今までにはない達成感を感じながら働けると思う。

 

また物販現場は、同じ案件が続くのが最長でも一週間ぐらいなので、何の目標も持てない仕事がダラダラと続くタイプではなく、一つ一つの始まりと終わりが短期間に行われる仕事のため、細かくリセット感や達成感を味わえるところが気になってる。

 

その期間は忙しいけど、終わると終わったぁという達成感が感じたあとに少し休み、よし!また違う現場!と気持ちをリセットして新たな気持ちで臨める仕事は、非常にいい仕事だなって思ってる。

 

そんなことも共感できる人が集まってくるといいな。

 

サイテキ 石山龍二

人と会社の成長には、多くの共通点がある。

 

人は、成長の曲線は右肩上がりだと思ってしまう。

若い時に仕事で心が折れたり、中年になってゴルフを始めようとして上手くならず心が折れたりするのは同じ現象。

 

学んだり練習したりすると、徐々にだけど確実に、右肩上がりで成長している、そういう誤解をする人は多い。

 

しかし実際にはそうはならず、初心者から始めると、最低限のレベルでは少し成長はするが、それ以降はずっと停滞と後退を繰り返す。

嫌になるぐらいずっと。

 

その嫌になるぐらい停滞が続くと、心が折れて継続できなくなる。

飽きてしまったり諦めて継続できなくなる。

 

最近、また体育会出身の学生が就職活動での人気が再燃しているのも、ここが影響していると思っている。

 

真剣にスポーツに打ち込んできた人たちは、成長が右肩上がりではないことを知っている。

成長する過程には、停滞と後退を繰り返す必要があることを知っている。

 

人や会社の成長は右肩上がりではなく、ずっと停滞や後退が続き、それでも継続できていると、ある日突然、ブレイクスルーして一気に跳ね上がって成長する。

 

学んできたもの、継続してきたこと、それが何かのキッカケで全て繋がり、昨日までのことがウソだったかのようにいきなり跳ね上がる。

 

成長するということが、徐々に右肩上がりになるものではなく、停滞と後退を繰り返しながら、ある日突然、ブレイクスルーするものであることを知っている人は学びと努力を継続し続けられる人。

 

色々なことに取り組むけど、それが実を結ばないことはたくさんある。

実を結ばないことの方が多い。

でもそれは、その全てはいつか起きるブレイクスルーのための準備期間。

それを知っている人や会社は成長する。

 

高くジャンプをしたい時は、適度に下がる、しゃがみ込む時間が必要だ。

仕事で言うとミスやクレーム、ゴルフで言うとシャンク。

でも重要なことは、停滞と後退を繰り返している時に継続し続けること。

ここで妥協すると、ジャンプできる高さも低くなる。

ブレイクスルーする時のレベルの高さに影響が出る。

 

サイテキ 石山龍二

無謀なチャレンジは嫌いだ。

 

チャレンジすることは重要だし好きだけど、無謀なことは、自分自身や自社を正確に把握していないからだと思ってるので嫌いだ。

 

学生時代、それなりの強豪校で真剣に野球に打ち込み、周りも甲子園を目指そう!という空気だったけど、県内には横浜高校がいて、当時の横浜高校は、最終的には5名がプロ野球選手になったほどのチームだったので、一度も甲子園に行ける可能性があるなんて思えなかった。

その力の差は歴然で、100回やっても100回負けるだろうと思っていた。

案の定、その横浜高校に負けて、私の高校野球は終わった。

 

同じ高校生だろ!諦めたらそこで終わりだ!

とか言う人もいるけど、私はそう思わない。

絶対に無理なことは、この世に存在すると思ってる。

だから負けても、あれだけ打ち込んできたことでも、負けても涙は出なかった。

悔しい、そういう気持ちはなかった。

私の高校野球の目標は、甲子園に行くことではなく好きな野球をやり抜く、野球が上手い人たちに社会に出てからは負けたくない、そこに主眼があったので後悔することもなかった。

 

絶対に無理なことに挑戦する、それを無謀なチャレンジという。

絶対に無理なことのために努力することを、無駄な努力という。

努力は裏切る。

無駄な努力をしている時の努力は、残酷なぐらい裏切る。

 

何にチャレンジするか、そこへの冷静で客観的な判断は重要だ。

勝てる可能性のあることにチャレンジする、努力する、それは重要だ。

球速で勝てなければ、変化球を磨く、コントロールを磨く、そういう努力。

それは重要だけど、甲子園に行けるか否かは、また全く別の話し。

 

努力してるという言葉も、外からの見た感じな気がしてる。

本人が努力してる、そう思っていることは実を結ばないことの方が多い。

 

本人からしてるみると没頭しているだけのことを、外から見ると大変そうで、努力してるなって感じること、それが実を結ぶ努力。

本人が辛いとかキツいとか感じる努力というのは無駄になることが多い。

無駄な経験はないので何かしらのプラスには働くが、得ようと思っていた成果や結果は生まないことが多い。

 

何に没頭させるか、没頭できる環境や状況をどう作るのか、それが経営者の仕事のような気がしてる。

会社が没頭していることに没頭できる人を採用することが、採用活動の一番大切なことな気がしてる。

 

無謀なチャレンジを設定して、無駄な努力をさせるような経営者にはなりたくない。

だから自分自身や自社を、客観的に俯瞰できる能力を養いたい。

 

サイテキ 石山龍二

段取り8割。

段取りさえ終わっていれば、もうその事柄の8割は終わっている。

 

段取りとは、物事を行う順序や手順。また、その準備。

だから仕事はもとより、生活の全てのスピードや正確性に多大な影響を与える。

 

段取りのスタートラインは、今から行う事の想像。

これをしなければならない、あれをしなければならないと、その事柄の全体像を想像するところからスタートする。

段取りが下手な人は、この想像力が乏しいので、全体を把握するのが下手。

だから段取りをしたつもりでも、段取りが出来ていないことが多発して、余計に時間が掛かったりミスが起きたりする。

 

段取りのコツは、まずはやるべきことに必要な項目を列記すること。

その列記した事柄を、順序や手順に合わせて並び替える。

やるべき項目という点と点を繋ぎ合わせて線にすると、やるべきことが円滑に進むようになる。

 

この時に気を付けた方が良いことが、やるべき項目の際に、誰かの手や知識を借りなければ分からない項目。

これは、自分のリズム外になってしまうので、列記した時点で、線にする前に、どんどん知っている人や聞くべき人に、先に投げ掛けておくこと。

これを先にやらないと、この部分は想像できていない部分があるかも知れないので、後回しすると、全体の順序や手順に変更が生じる可能性がある。

段取りが下手な人が陥るパターンが、このパターン。

すごく時間を掛けていたのに、投げ掛けるのが遅かったせいで、時間を掛けた段取りすら成立しなくなる。

だから、今まで何をやってたの?という話になってしまう。

 

そのミッションを成立させるために、あれが必要、これが必要と想像すること、それを社会では考えろと言っていることが多い。

少しは考えろよ、考えたら分かっていただろう、こんなことを言っている時は大抵、この想像力の話をしていると思う。

 

段取りが下手な人は、この想像することと、順序や手順に並び替えるのが下手。

だから上手く、早く事が進まない。

 

これを教えることが教育であり、コーチングなんだと思う。

実力のある人は、それが面倒だから、自分でやった方が早いから、その想像する部分と順序や手順を自分で考え、それを従わせるようにしてやらせてしまう。

それにより、やったことがあることが増えたので、それが相手にとっての経験値になり、成長に繋がっていると勘違いをしてしまう。

 

でも、そうはならない。

理由は、肝となる部分を経験させてないので、どう考えればいいか?どういう順番で考えればいいか?のコツは経験させてあげられていない。

これが、プレイヤーとして優秀だった人が、マネージャーや管理職になると成果をあげれない人のパターン。

 

では何をすることが、正しいのか。

やっぱり、自分がすでに分かっていることであっても、一緒に考えること、一緒に想像する時間を設けることだろう。

自分がすでに分かっていることを、その人の口から言わせる、そう導くことだろう。

それにより、考えるべきことや、それをどう並び替えて行くかを体験することができるようになる。

ここまでやることが、経験を積むという事になる。

 

社内の飲み会や、接待の段取りが上手い人に、仕事が出来ない人がいない理由もここにある。

 

サイテキ 石山龍二