おかあさんに本が出るということを言えてない
CDを出してるなんてことに関しては
もう10年くらい前から言ってない気がする
未だに母の中のうちらの代表曲は
「ピンク色のソファ」という曲だ
ちなみに俺が作った曲じゃない
おかあさんは情報の遮断された長野の田舎町に住んでいる
地上波のテレビだけが音楽の情報源
地下でしか活動できてない自分が惨めで恥ずかしい気がして
音楽をやってるなんて胸を張って言ったことが一度もなかった
去年カラオケに自分の曲が入った
セブンスターという曲
これはもしかしたら喜ぶかもしれないし
偶然を装ってカラオケに連れていき
突然歌ったら喜ぶかなぁと考えた
でも歌えなかった
サビが
「死んでしまえと思った 死んでしまおうと思った」
なんて歌、
息子に歌われたくない きっと
あと、
授業も部活もバイトもバンドもサボってバイクにまたがって
タバコ吸ってたなんて
知られたくない。
しかもその曲の相手が近所に住んでるから余計なんか。
あの子結婚したのかな。
ずっと好きだったんだけどな。
それと同じ理由で本が出るって言えない
タイトルが
「売れないバンドマン」だから。
もしもおかあさんが
仮に万が一喜んだとして
本を買って
それを親戚に渡す姿を想像したら…
親戚のおばちゃんたちがきっと言うだろう
この人の息子いい歳して
まだバンドなんてやって
しかも売れないバンドなんて
恥ずかしいと思わないのかしら
なる
きっとなる
想像じゃない
なる
長野は空気は綺麗だし蕎麦は美味しいし
星も綺麗だけれど
閉鎖的で陰鬱な人が多い
山に囲まれて育ったせいなのか
日照時間が短いせいなのか
鬱々したやつが多い気がする
なんだ俺かよ。
じゃあ住みやすい街だな。
雪のない時に帰りたい。
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PS
明日は仙台でライブ。
雪や凍結が怖い
無事に行って無事に帰ってきて猫触りたい




