廃墟に行ってくる | 風間観察日記 2

風間観察日記 2

精神安定剤日記

今日から久しぶりに実家に帰る。

実家は長野。
住所は長野県諏訪郡富士見町10390-20。
中央線という歌の中で歌詞になってるところ。


有名になって

「ここが風間の実家か…ピンポンダッシュしたろ…」

みたいな人が増えればいいのにと思って歌詞にしたけど
まだそんな奴は現れない。


実家には母一人、姉一人、猫一匹いる。


もう一年以上帰っていない。


毎回毎回、
もはや「おはよう」や「おやすみ」と同じくらい言われる言葉が

「そろそろ帰ってこない?」という恐怖の言葉。


この言葉は
「親不孝者」って言われてるんだなぁと思ってる。


思いながらも
返す返事は

「んー」という

返事なのかなんなのかなんだかわからない曖昧な音だけ。



なんせうちのおかんは

俺からエナジードレインしてんじゃねえのか?
と疑いたくなるほど元気で

最近は「よさこい」とかいうのにはまって
全国各地をいったりきたりしている。

よくわからないくせに調子に乗ってipadまで購入して
動画で無駄に容量をいっぱいにしては写真が撮れなくなったと連絡してくる。
豚に真珠。猫に小判。おかんにipadだ。よこせ。

あとは毎日電車に乗って通っている温泉と
ライフワークとしてやっているエアロビで筋肉ムキムキだ。

つーかハイブリッド車持ってんだから使ってくれよ…よこせ…。



とにかくそんなパワフルおかんだから

俺、いらないだろ…と思って帰る気がわかない。
むしろ帰ったら絶対エアロビに付き合わされるから帰りたくない。寒いし。


それでも
もしもおかんが倒れたってなったら
きっと全部やめて実家に帰ると思う。そんな感じの関係だ。


何回か書いてるかもだけど
うちはちょっと変わった家で。


なにが変わってるかというと
家だ。家そのもの。


うちの親父は大工だった。
今まで4つの家を転々としてきたけれど
そのうち3つは親父の作った家だった。

長野には2つ家があって
そのうちの1つが山の中にある。


その家は親父が作った

というか
俺も作った。


小学生の遊びたい盛りの毎週日曜日は山に連れ出され
基礎を打つのを手伝ったり木を切るのを手伝ったり
もうなんていうか嫌だった
自然とかどうでもいいんだよ…


「自分の家だから手伝うのは当たり前」

というぐうの音もでないセリフを考えたやつ謝れと思いながら

毎週毎週
なんで山の中にいなきゃいけないんだ

家が出来たら出来たで
なんで山の中から登下校しなきゃいけないんだと
親を恨んだ日は数知れない

当然友達も遊びに来ない

来ないというか、来れない。

小中学生の俺、頑張った。
今頑張ってなくてごめんな…1人暮らし最高…。




ただ、今回の帰省の目標として
山に帰ってみたくて。

山に帰る…というのも変な言葉だけど。
土に還る…みたいだけど。死なないけど。


この家を建てた山は
どうやら蛇神信仰があった山で。


山奥に湖があるんだけれど
そこに蛇神の祠があったのを憶えている。


季節が季節だからわからないけれど
雪がなかったら蛇神の祠までいって写真撮影をしてみたい。

蛇には散々お世話になったから。


ちなみにこの山中の家は廃墟になっている。
仏壇があるんだけどちょっと動いてる。まじで怖い。まじで。
自分の家だけど絶対入れない。



あと以前にも撮ったけれど
セブンスターで唄ってるとっておきの場所というのも近くなので
撮影できたらしてくる。


とにかく俺の頑張ることは
どうやっておかんのエアロビの誘いを断るかだ。



エアロビ辛いんだ
変な格好しておばさんたちに混じって踊り続けるんだ…


帰りたくなくなってきた。