能登半島地震 派遣報告 その5 | 走る! 救命救急センター

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さいたま赤十字病院 高度救命救急センターのブログです。
ドクターカーによる病院前診療、救急外来の初期診療、 集中治療、外傷センターとしての手術、血管内治療(IVR)
日赤・災害基幹病院としての災害対応など 幅広い活動をしております。

この度の能登半島地震で被災された皆様にお見舞い申し上げます

 

2月8-12日にさいたま赤十字救護班第2班として当科より南医師、吉江医師、武田医師、山崎救命士が珠洲市で活動。

発災から1か月、第1班とは異なる災害フェーズでの活動となった。

 

(写真は珠洲市を視察中の日本赤十字社清家社長と)

 

主な業務として、珠洲市本部コーディネーター業務、避難所巡回診療、すずなり救護所運営を担った。

 

避難所巡回では、避難の長期化による福祉保健調整の必要性や精神面の影響も見え始め、多職種との協力が重要であった。

 

 

その中で我々の巡回・診療の中でも、些細な会話から始まるこころのケアを心がけていた。

逆に受援者からいただく言葉で我々も力をいただく場面が多々あった。

 

第1班が設置した段ボールベットが、その避難所に合わせ根付いて運用されている様子も見ることができた。

 

 

救護所では、被災地の医療を支えながら、いかに日常・地元の診療へ繋げていくかを考えながらの運営となった。

徐々にではあるが、被災地の自立へと繋げていくことが、最終的な地域の復興へつながっていくのだと感じた。

 

 

ボランティアの方々と触れ合う機会もあった。「トルコ・シリア地震の時に日本に助けられたから」と炊き出しに来られている方々も。宿舎で一緒だった水道局の方はいつも22時の帰宅だった。

 

 

このような状況の中で、写真撮影にご理解・ご協力をいただいた皆様に感謝申し上げます。