走る! 救命救急センター

走る! 救命救急センター

さいたま赤十字病院 高度救命救急センターのブログです。
ドクターカーによる病院前診療、救急外来の初期診療、 集中治療、外傷センターとしての手術、血管内治療(IVR)
日赤・災害基幹病院としての災害対応など 幅広い活動をしております。

年度末年始と重なり、いろいろと忙しく、ブログ更新が遅れました

2026年度も、さいたま赤十字病院高度救命救急センターをよろしくお願いします

2025年の年度末、この病院をずっと支えてくれていたスタッフ、また当院の専攻医を終了した者、また連携病院から年単位で当院で活躍した専攻医の皆さんが、当院を卒業していきました

少し寂しい気持ちはありますが、将来を見つめた前向きな卒業ですので、それぞれの地域を支えてくれる医師となることを期待しています



さて、2026年度が始まりまして、多くのスタッフ、また新しい当院の専攻医、また連携病院からも専攻医が来ていただきました

 

この写真は、朝のカンファで、「一緒に頑張ろう」という訓示をセンター長から聞いている状況です



2026年度も走り続けますのでよろしくお願いします

 

さいたま赤十字病院の救急ワークステーションでは色々な研修を地域の消防職員を対象に実施している

 

年度末、恒例のドクターカー活動を対象とした研修会を開催した

 

 

<2025年度統計> 

埼玉県中央地域MC内にある3病院のドクターカーが2393件要請があった

24時間365日運行しているさいたま赤十字病院は

要請 1812 

出動 1692(重複要請が主な不出動理由)

キャンセル 581 キャンセル率34.3%

⇨昨年より60件の要請増

 30%台のキャンセルくらいが地域に根差していると考えられる

 

<専攻医の発表>

今年度をもって退職となるドクターカークルーが自分が考えたテーマでそれぞれ発表

 

①モニターII誘導のST変化なしだけでドクターカーがキャンセルされそうになった心筋梗塞の事案をもとに

十二誘導心電図でしか判断できない心筋梗塞

バイタルが徐脈傾向にあったことからも推測できる心筋梗塞などを提示

 

②ECMOを使用したE -CPRの適応

98分心停止後にEーCPRにて社会復帰に至った事案の提示

Bystander CPR、救急隊によるしっかりとしたCPRの重要性を再確認

 

 

③9年間ドクターカーで出動して感じること

医療側ー消防側がお互いのことを知ることが大切

ただ会って連れて帰ってくることから、いかに予後を改善させる活動にするかレベルアップが必要

 

 

活躍してきたドクターカークルーが卒業するが

地域のドクターカー活動への注目は高まっており

さらなるクルーの教育を促進して走り続けます

 

 

病院前外傷診療プログラムであるJPTEC(Japan Prehospital Trauma Evaluation and Care)に多くのスタッフが参加

 

2日連続開催に 受講生5名 タスク4名 インスト7名(院内救命士4名含む)が参加

 

JPTECは救急スタッフにとって様々な学びがある

 

・ドクターカーの病院前診療の際に救急隊の活動が理解できる

・現場に先につくこともあり、その際に観察に用いることも

・二次救急レベルの外傷であれば、この観察手法で足りる

・災害時の二次トリアージに有用

・一緒に活動することで消防組織と顔が見える関係が構築できる

 

 

<車外救出の光景>

この講習会に特徴的な車内から緊急で脱出する方法など

 

 

<特殊な脊椎固定(KED)>

オープンカーなどで上半身を固定して上に吊り上げ救出する器具

 

 

この講習会以外にも外傷、蘇生、災害などの多くの講習会へ積極的に参加

皆、多組織と共に学び自分を高めています