今日も電車に乗っている。毎日毎日、電車に乗っている。通勤のためだ。仕方がないのだけれど、時間が無駄なような気がしてしまう。そう考えている人は、きっと私だけではないだう。
電車が駅に到着する。ドアが開き、人が出入りする。ベルがなりドアが閉まり、再び電車は動き出す。電車はまるで血管のようだ。栄養分や酸素を身体中にばらまき、老廃物や疲労物質などを取り込みながら、広い地域に循環をうみだしている。さいたまも循環している。私は、酸素か。それとも、老廃物か。
酸素でありたいなと思う。世の中を動かしている側だと思うし、社会に良い影響を与えているという自負もある。その影響力がもっと大きくなればと思ったりもする。簡単な言葉であらわせば、影響力と権力。いろいろと手に入れると、最後はそこを求めてしまうというところは人間の醜いところかもしれない。
変なことを考えるものだ。私は思考を停止させる。電車の外を眺める。まだ、少し明るい。ジョギングができそうは気がしてくる。
今日、友人から、マラソン大会に誘われた。戸田マラソンにでないか、と。私は、上尾シティマラソンに出場しようかどうかを密かに迷っていた。しかし、こだわりがあるわけではない。
戸田マラソンに出場しようかな、という気持ちになってきた。友人と走るほうが楽しいし、楽しいことが走る意義かとも思えてくる。そうしよう。
最近、まったく練習をしたいない。また、練習しないといけないな。
そう思っていたら、電車は大宮に到着した。