今日もいい天気であたたかいですな。

 

そろそろダウンコートで買い物にいくのが恥ずかしくなってきた気がします。

あたたかいを通り越して暑い感じがします。

 

みなさん、猫伝染性腹膜炎(FIP)という病気をご存じですかな??

 

うちでも年に2~3件診断してます。

で、基本的にはFIP治療のスペシャリストな千葉のユーミーどうぶつ病院に行ってもらってます。

ちなみに院長の佐瀬先生がユーミンのファンかどうかは知りません。

 

FIPの原因はコロナウイルスなんで

コロナが流行して治療薬が開発されたおかげで、

その前までは不治の病だったんですが

かなりの率で治るようになりました。

 

ところが当時出たGS製剤(代表例がMutian)を使用して治療すると

薬代がえらい高くて100万~200万くらいしてたんです。

 

現在は日本でも普通に手にはいる

レムデシベルやモルヌピラビルを使った治療が普及して

特にモルヌピラビルなんかでは価格が安いから治療をしやすくなってきた。

 

最初はFIPを治す事に真面目に専念する良心的な動物病院がちくちくいたんですが

実は単純に薬を投与するだけではちゃんと治せないのが現実でした。

まだまだ試行錯誤段階で治せる事がおおいんだけれども、

治せない事もけっこうある。

その治せない原因が、投与量不足なんだって。

症状が治まってるからといって治ってるわけじゃない。

治ってると勘違いしてしまい、投与量不足で再発をさせてしまう獣医が悪い。

これは仕方がない。その情報だけしか広まってないから。

 

そのうち学会とかでも偉い先生がこう治療するんだよ、

という話をして広まってFIPの治療をする動物病院が増えてきた。

 

こりゃ商売になると、これに目をつけた動物病院が多数現れましてな??

Mutianやその前駆物質であるレムデシベル(聞いたことあるでしょ)

を使った治療をうたい文句にして商売を始める動物病院が増えてきたんだ

一番上のところなんか、mutianで検索すると15万からってうたい文句が

モヌルピラビルで検索すると5万円から~とかの広告になってるね。

この企業病院すごい広告だわ~。

 

更に

こんなとんでもないセミナーを行うコンサルタントまででてきた。

 

そもそも全国各地で治療をしている動物病院がいっぱいなのに

FIPをちゃんと理解してないコンサルが勧めるってどういうこと?

大問題じゃなかろうか?

 

 

さっきもいったけど、治癒率を高めるためには

複合的に検査をして調べてウイルスがちゃんと制御できているかを

しっかりとチェックして、必要に応じて投与量を増やす。

(どうやるかは現時点では企業秘密だと思う)

 

薬の投与量不足で、本来救えた命も救えなくなってるわけよ。

治ればいいんですが

ちゃんとやらないと治らんどころか悪化させる症例があるのがFIP治療。

馬鹿の一つ覚えで投与するだけで治ると思ってる動物病院が多いのが現実。

 

救えたはずの命も救えなくなる。

これ大問題じゃなかろうか。

 

FIP専門病院とかホームページに書いてある動物病院も

かなりの率で馬鹿の一つ覚えで同じような投与をしているだけの

動物病院が多いらしい。

 

最近も3か月の治療の末にFIPで亡くなった猫さんがTVで話題になったらしいけれども

あれも投与量不足だとフェイスブックで言われてました。

 

だけれどもさ。

仕方がないんだよ。

ゆーみー動物病院の佐瀬先生の考えや方法が広まってないから。

 

特にすごい安価で治療できる

手に入れやすいモルヌピラビル。

これはコロナ治療薬だけど、

人間のほうでも問題になってくるのが

耐性ウイルスが出やすいという話。

薬が効かなくなるんよ。

 

猫でも同じで投与量が不足してたりすると

再発を起こすわけよ。

再発したらモルヌピラビルが効かないんだわ。

 

再発したら終わり。

ただ、レムデシベルなんかに切り替えると効くかもしれない。

 

治療をして、投与量不足でも症状は良くなるだろうさ。

元気になるだろうさ。

ご飯も食べるようになるだろうさ。

 

でも再発したら殺しちゃうんだよ。

いくら安価で治療をできるからといっても、トータル10万で治療できる病気じゃないんだからせっかくだから治してあげないと。

 

ちなみにモルヌピラビルは増量をするとすげー副作用が出るそうです。

増量しなくても下手したら殺しかねない副作用が出るそうです。

そこらへんはまだ研究段階で分かってない。

 

と、いうわけで。

FIPの治療は千葉のユーミーどうぶつ病院をおすすめします。

実はモルヌピラビルが承認される前から日本で使ってた数少ないFIP治療のマイスター的存在です。

ただ、超絶混んでる動物病院だから

予約して行ってね。

 

 

さいたま市近隣でFIP治療をうたってる動物病院からも

どんどん転院してますよ。

 

FIP治療はいかに早く治療を開始するか、

そしていかに適切な薬用量で治療をするかがカギなので

ただ投与するだけの商売動物病院じゃなくて

千葉の動物病院に行ってほしいな。

 

うち?うちではよほどのことがない限り治療しないよ。

だって自称FIP治療のスペシャリストの動物病院みたく

中途半端な治療をして再発して殺したくないもん。

使うとしたら金額的にどうしてもモルヌピラビルになっちゃうからね。

 

診断のセカンドオピニオンだったらお受けしますよー。

 

と、いうわけでさ。

昨日今日で時間をみつけて飼い主さん向けにこんなのを作りました。

大分端折ってますが、分かりやすくまとめたつもりです。

うちでFIP疑いになったときにお渡しします。

ネットでは公開しません。

多分こんくらいなら文字がつぶれて見えないはず。

 

めずらしく真面目な話でしたが

明日は普通の日記に戻ります。