と、意味不明なタイトルだと思った方
実はアロンアルファって医療用のものがあるんです。
中身がどう違うかしらないけどね。
ほら、見にくいけど
「皮膚、血管、臓器などの創傷癒合を目的とする」
って書いてあるじゃん。
ちなみに開業の時に買ったもので、
期限はとっくのとうに切れてます。
普通のボンドとして使ってます。
おーこんな便利なものがあるんだーーとおもって使おうと思ってたんですが
使う場面がないし
埋没縫合が十分じゃなかったときに
1回ためしに使ってみたらさ。
そこを舐めるのよ。
舐めるんだ。
だから、
埋没縫合にした意味なし!
カラーをつけることになりました。
なんで、なにこれ?使えねーな!!
って思ったから
これ以降使ってません。
と、いうわけで。
とある病院で避妊手術をした猫さんが
傷口を舐めて開いたということで来院がありました。
(休診日だったので)
見事に開いてます。
よく見ると、傷口がカピカピしてます。
これさ、埋没縫合じゃなくてボンドでとめてあるんだよね。
それを舐めちゃったっぽい。
傷口に糸の跡っぽいところがあったから、
てっきり縫った糸を舐めてすべて取っちゃったのかと思ったんだけれども
抜糸が必要ない方法で手術したんだって飼い主さんが言ってました。
普段は、病院ではしばらくお洋服を着させておくらしいんだけど
そのうえから舐めちゃったんだって。
ほら、指で開くとこんなに開きます。
糸はバイクリルという糸を使って縫われていました。
とりあえず縫わなきゃダメです。
埋没縫合。
これなら傷口が開くまで舐めません。
エリザベスカラーナシで過ごしてもらってます。
傷口はでかくなります。
なぜなら
おかしくなった傷口や皮下組織を切り取って、
新鮮な皮膚をくっつけたからです。
傷口は元の1.5倍くらいになりました。
新鮮な皮膚同士をくっつけないと、
傷がうまくくっつかないことがあります。
別にね、
ボンドが悪いものとは思わないけれどもボンドだと傷口が開くまで舐め壊しちゃう事があるわけだし、
エリザベスカラー無し&お洋服も無しで過ごしたいですね。
改めて埋没縫合は素晴らしい。
(実は傷口が開いてほかの病院で縫ってもらってることがあるかもしれないけどね)