人事のお話

最近、やたらと求人メールがきます。
いや、とてもうれしいことです。

ただ、来るのが主に特定のサイト。

携帯メールでの募集がおおいので、
気軽に探せるのかなとおもった。

そうそうなんか、よくわからないけれどとても求人が多い。
未経験の方には、「想像以上に大変できついです」
と教えても、それでも大丈夫ですという。

但し、おそらく未経験の方の８割ほどはギャップに苦しむことになるのではないかなと思う。

動物病院は動物をかわいがるのが仕事ではないのだ。
あくまで病院。
機転が利き、状況判断がきちっとでき、
あわてる状況でもパニックを起こさない人でなければ成り立たない。
(ちなみに現在の私でも完全にあわてないのは無理です)

動物をかわいがるのはペットショップの役割ではないかなと思う。
ちょっと医療に興味をもちつつ、動物をかわいがろうなんて無理。

時間的拘束は長いですし、動物はかわいい子ばかりじゃない。
牙をむいてきたり、ひっかいてきたり・・・。

言葉が通じない分、理解は深まらない。
でも、動物と(そして特に飼い主さんと)の信頼関係が結ばれれば、良き理解者となれるのだ。

よき理解者であるとともに

ここで勘違いしてはいけないのが、良き理解者は飼い主さんにとって都合のいい存在というわけではない。
飼い主さんのわがままを聞くのが医療ではないからだ。

動物病院は薬屋ではない。
そういう病院になっているところもあるかとは思うが、
ベストの医療をするには、あるいみお互いに駆け引きを行い、
色々な事情を天秤にかけてお互い納得がいく形で「これにしましょう」
となるべきじゃないかなと思う。

「先生、うちの子下痢したわ、また同じだと思うから薬ちょうだい」

これありえないと思うんです。
下痢の原因も十人十色、重い病気が隠れていることもあるんです。

こういうことはしない方針なのですが、
これが数年後ぶれていたらどなたか私を叱りにきてください。


というわけで、動物病院で働くには、
動物が好きなのではなく、獣医診療にやりがいを持たなければやってゆけない。

本心でそれを思っているかは面接で聞き出すことは非常に困難であり、
雇ってみたら
「あらら・・・やっぱり・・・やってゆけません」
ってなことになりかねないからよ～～く話し合って雇えたらいいなと思ってます。

結婚相手と一緒で、理想の方はなかなか見つからないと思います。

しかし、応募が多ければ多いほど、選択肢が増えるので、
お互いに「やっぱりだめです」
ってなことにはなりづらくなるのかな、なんて期待してます。
現在までに約10人近くの応募があり、面接を行うのは、7人。

このペースだと、
あと２～３人は募集がくるかも。

募集条件は何がよくてうちに来たんだろう？
今度聞いてみようかな？

月末までに応募があった中から一人きめようかなと思ってます。

一人だと穴があくので、
正社員一人＋週１～２でアルバイトに来てくださる方がいれば、ベストですが。

ええ、二人も雇えませんですとも。
毎月赤字ですからねっ。
借金は1年間猶予もらっているけれど。
来年赤字から黒字に変わったらいいなって思ってますが。