金融専門家の面々と

9月5日(火)

 今日は定期的に行っている金融リテラシー研究会の会食会合で、東京・広尾にある老舗仏レストラン「アラジン」で、トラディショナルなフレンチの料理とワインを楽しみながら、島義夫玉川大教授、赤井厚雄ナウキャスト会長、植田芳昭ミリマンMDという各々の金融専門家のメンバーと深いディスカッションで、金融業界の展望や昨今の金融情勢について意見交換いたしました。

 「アラジン」は著名シェフ川崎誠也さんがずっと取り仕切っている名店で、奇をてらわぬ伝統的なフランス料理をフルコースで堪能しつつローヌの濃厚ワインと併せ、かりそめの贅沢をしてしまいました!

 

 

「つみたてNISA」のファンド決まる!

9月6日(水)

 「つみたてNISA」の登録ファンドが120本程度公開されました。既存投信からは70本程度と言われて来ましたが、大手運用会社が多数インデックス系ファンドを新設して増えたようですが、アクティブ系ファンドは参入条件が厳しく、10数本程におさまりそうです。

 インデックス系は運用の差別化が図れないので、大手各社は低コストで勝負することになり、ますます低コストインデックスファンドの乱立競争が激化すること必至です。これは経済合理性を大きく超えた水準の競い合いになっており、業界の疲弊につながり、ひいては「つみたてNISA」の普及を却って阻害することになり兼ねず、小生は懸念を大きくしています。

 ちなみにセゾン投信の2ファンドはいずれもアクティブ系ファンドとして登録しています。その個性と優位性を活かして、大きな「つみたてNISA」コミュニティを創ってまいります!

 

二子玉川セミナー

9月7日(木)

 今日は都内世田谷の二子玉川にあるスルガ銀行二子玉川支店にて、ニコタマダムの方々に向けて「お金の育て方」セミナーをやってまいりました。

 小生の講演の前には「セゾン号」のヤング乗務員、事業推進部の磯部も登壇して、長期投資の心構えをお伝えして、小生からは金融改革が意図する非課税制度の活用について、その構造的背景から易しくお伝えいたしました。

 二子玉川は多摩川のほとりにあって、高級住宅地のマダムが集う街として有名です。セミナー後はスルガ銀行さんのヤング女子さんと!

 

投信積み立て拡大?

9月8日(金)

 地方銀行の投信販売で、積立の販売額や口座数が伸びているとのこと。明らかにつみたてNISAが来年スタートするにあたり、金融庁の意向も忖度して取り組みを活発にしているわけです。

 ぜんぜん儲からないと言われて来た積立投資に銀行が積極的に取り組むという構図は、当社創業期を思い起こせば隔世の感がありますが、相変わらず利用者拡大に向けてキャッシュバックキャンペーンなどに頼った営業も当たり前のようで、つみたてNISAも各行のプライドを賭けた獲得競争が目的化してしまえば、必ず息切れしてしまうでしょう。

 本当に地域顧客への将来資産形成として意義ある行動であることを前提にした拡販をつみたてNISAで徹底出来るか、それを実践出来た銀行が長期的にちゃんと成果を挙げるに違いなく、実は「つみたてNISA」への取り組み姿勢は各金融機関の顧客本位の業務運営の実行度合を図る試金石であり、生き残る先と淘汰される先のリトマス試験紙になるはずです。