積立王子のブログ
  • 08Jul
    • 令和3年7月8日

       米欧ではワクチン接種がすすむにつれて、コロナ後の経済回復期待が高まりインフレ率が顕著に上昇傾向です。ところが日本だけは一向に物価が上がりません。労働者の賃金が上がらないことで消費は抑制されていて、国民は生活水準を維持しようとより安いモノやサービスを求めるようになる。安くしなければ消費者が受け入れないと供給サイドも価格を下げてその場を凌ぐ。国内消費者物価を見る限りは、日本はデフレスパイラルに逆戻りしたようです。デフレ経済の長期化がこうした行動マインドを恒常化させてしまったわけで、日銀の量的金融緩和政策長期化も最早期待インフレ率を押し上げる効果を完全に見失ったと言えましょう。おまけにコロナ対策で巨額の財政支出が追加され、それらの財源はすべて赤字国債という次世代へのツケで調達されて、政府の財政基盤は更に弱体化が避けられません。デフレ圧力を解消できないままだと、コロナ後の日本経済は一層将来不安を高めつつ衰退軌道が定着してしまうでしょう。そして国民も国や政治に責任転嫁しているだけの現状維持バイアスから抜け出さないと、社会全体の地盤沈下は必定です。大変ペシミスティックなコラムになってしまいましたが、コロナ対応の優勝劣敗で日本の残念な実態が露呈したと言わざるを得ません。経済学者ケインズは、第二次大戦後の英国民に対し、「自国の地位や力がかつてと同じでないことを、穏やかに且つ賢明に受け止める準備が出来ていない。」と警鐘を鳴らしました。我々長期投資家は、自らそこに気付いて自助自律的に行動を開始しています。此の先はひとりでも多くの日本の生活者を長期投資仲間へと導いて行くことが、日本社会の総体的豊かさ維持のためには喫緊の課題です。「セゾン号」の皆さま、共に我らで先導して、長期投資家の背中を見せてまいりましょう!

  • 08Apr
    • 21年4月8日(木)

      4千億円突破! おかげさまで長距離列車セゾン号の運用総額が4千億円を突破いたしました。 3千億円を超えて自らが創業時に掲げた残高目標をクリアし、それを機に自身が会長 CEO、後任社長 COO に園部を据えて「セゾン号 2.0」をキャッチフレーズに第2ステージを進み始めました。 それから1年余りで4千億円に到達いたしました。 何よりの当社の価値は、皆さまから投入いただいている資金が、真面目に自らの将来を見据えて育てていこうという目的の長期投資マネーであり、そうして運用する2つのファンドはいずれも平均保有期間が我が国業界 6 千本投信の平均値の3倍もある、どっしり高品質資金に支えられているわけです。 「セゾン投信 2.0」は、創業期からこれまで応援くださった長期投資家の皆さまに、当社の成長を応分に享受いただく新たな仕組みづくりと、新たな長期投資仲間を更に増やし、この国がこの先も次の世代も相応に豊かな社会で在り続けるために、今を生きる私たち生活者が主導して、「生活者のお金に拠る真の民主主義」を体現する社会的事業構造を構築して、次なる成長戦略に成就させることです。 生活者のための長期資産運用が、信頼と共感でつながるファンドコミュニティをベースに実践され、その成果が社会の持続性にもしっかり貢献する!そうした理想の金融サイクルの実現に向けて、「セゾン号」は変わらず真っ直ぐに長期投資の旅を運行してまいります。

  • 04Mar
    • 21年3月4日

       長距離列車「セゾン号」は今月15日で長期投資の旅に出発してから満14年になります。長距離列車乗務員(運用者)と乗客(投資家)が目標を共有し、一体となって将来に向けて目的地を目指すことにより、良好な長期投資が結実するとの強い想いから、当初より商品提供スタイルを販売金融機関を介さない直接販売にこだわって、皆さまとのダイレクトな繋がりと対話を何より大切にして来ました。 そして「セゾン号」が14周年を迎えるに先んじて、先月直販でご乗車されるお客さまの人数が15万人を突破いたしました。14年前に2千名足らずの乗客を乗せて9億円弱で出発した「セゾン号」は、今では4千億円近くの良質な長期投資マネーを実体経済に送り込む、ひとかどの運用会社に育ってまいりました。価値観を共有する皆さまの資金は、我が国投資信託全体の平均値を約3倍も凌駕する平均保有期間を誇り、名実ともに日本にはまだ根付いていない本格的長期資産育成型ファンドとしての評価も定着して来ました。日本の資産運用は残念ながら米欧に大きく遅れていると言わざるを得ません。であるがゆえに金融庁が昨今取り組んでいる行政方針改革の主軸のひとつが「資産運用の高度化」で、日本の資産運用業が世の生活者にしっかりと長期的に合理的運用成果を享受してもらえるような業態へと進化していくことによって、畢竟生活者自身が将来の経済的自立を獲得するよすがとなり得るのです。 セゾン投信は生活者主導の長期投資文化の定着に向けて、これからも尽力してまいります。

  • 08Feb
    • 21年2月8日(月)

       投資信託が「つみたてNISA」の普及の進展につれて、日本でもようやく生活者に身近になって来たなと感じます。「つみたてNISA」は厳格な商品登録要件が課されており、殊にコスト面では販売手数料はノーロードが必須、信託報酬も上限水準が設定されて、顧客にフェアな仕組みとなるよう金融庁も制度設計にこだわりました。しかし「つみたてNISA」経由以外ではそうした制約はなく、販売会社ごとに販売手数料が違う、どこで買うかによって販売手数料をとられたりノーロードだったり。金融機関によっては、同じ商品が「つみたてNISA」ではノーロードでも課税口座経由だと販売手数料が課金される、といったケースまであるのです。 金融商品は一般消費財とは違います。たとえば医療サービスと同様に顧客の公平性が何より大事な社会公共性に立脚しているわけで、どこで買ったら安くなるとか、こっちだと高くなるなど購入条件の相違はあってはいけないはずです。そもそも販売手数料はサービス対価としての合理的説明が成り立つのか、との疑義からネット証券などは軒並み販売手数料が廃止されたのでしょう。同じ運用会社が運用する同一指標のインデックスファンドも、信託報酬の高いものから安いものまで何本も存在していて、その差は0.5%くらいあるケースもあります。これでは気付いた人だけ得をして、知らない人が損をする。顧客の公平性はすっかり損なわれています。 「顧客本位の業務運営」は今や金融業界の普遍的行動規範ですが、こうした一物多価では「顧客の最善の利益追求」は到底おぼつきません。セゾン投信は当社の商品が直販経由でも外部販売機関経由でも、「つみたてNISA」でも「イデコ」でも、すべて同一コスト条件での取り扱いを実践することで、一物一価をフィデューシャリーデューティにおける旨として貫いております。

  • 22Jan
    • 2021年1月22日

      2007年に始まった「投信ブロガーが選ぶファンドオブザイヤー」。14年前の我が国では投資信託の認知度は現在よりもっともっと低く、金融業界でも資産形成目的とは程遠く投機的な商品として短期間で乗り換え販売していくことが当たり前に横行していました。それでも生活者が自ら資産形成していくことへの必要性が知られて行く萌芽があったから、こうした業界からでなく市井の方々が主導するこうした取り組みが始まったのでしょう。 栄えある第一回の第一位に輝いたのが、当社のセゾンバンガードグローバルバランスファンド。セゾン投信が2つのファンドで長期投資の旅を開始したのも同じ年でした。「セゾン号」の歩みはこのアワードの進化の歩みと共にあったと言っても過言ではありません。その裏付けとして、以降ほぼ毎年当社の長期投資が入賞をいただき続け、まもなく運用開始から満14年を迎える「セゾン号」が今年も4位入賞の栄誉をいただくことができました。改めて長きに亘り応援くださる皆さまに心より感謝申し上げると共に、創業来理念を曲げず貫いて来たことが報われていることをとてもありがたく思います。 今年2021年はセゾン投信2.0を掲げ、生活者主導による長期投資立国日本の実現を目指して新たな挑戦も含め邁進してまいります!

  • 26Nov
    • 11月26日(木)の画像

      11月26日(木)

       23日勤労感謝の祝日に、新宿にてIFA法人ガイア社との共催セミナーを開催して、ガイア中桐代表と2人からご参加されたリタイア世代中心の皆さまに、人生100年時代を豊かに生き抜くための長期資産形成について発信いたしました。コロナ急拡大の中でしたが、ほとんど欠席なく定員御礼いただきました!コロナ禍で人生計画を真剣に再考されている方が増えているようです。 ところで米国株式市場ではダウが3万ドルの大台をあっさり突破しました。2月のコロナショックで一時2万ドルを割り込む急落から9か月余りの一方向の急騰は、未だコロナ禍に苦しむ実体経済と株式市場の乖離を加速させています。足元では米大統領選のバイデン氏勝利が確実になったことによる政策不透明感の払拭に加え、コロナワクチンの完成期待の高まりがコロナ後の景気回復加速を市場が織り込み続けている状況で、コロナ対策により生じた未曽有の緩和マネーの行き場が株式市場に集まるという想定が間尺に合った状態でもあります。いっぽうでIT銘柄主導の上昇と言われながらも、目先の急騰は金融・エネルギーといったオールドエコノミーのバリューセクターが主導していて、楽観相場のピークが近いとも感じられます。 コロナ収束は現実的にはまだ見通せていない中での急騰は、期待を裏切る事象の顕在化によって大きな調整相場を導き出す可能性も高めることになっていると言えましょう。この先相場の振れ幅はふたたび大きくなることも想定して、揺れに動じず、また揺れ動くなかでは投資行動を変えず継続していくことの重要性を改めて長期投資家の皆さまにお伝えしておきたいと思います! 

  • 27Oct
    • 顔見世セミナー@大阪の画像

      顔見世セミナー@大阪

      10月27日(火)先週末24日土曜日、大阪で「セゾン投信2.0新代表顔見世セミナー」を二部構成入れ替え制で行いました。まだまだコロナに恐る恐るですが、元気に集まってくださった関西の長期投資仲間の皆さんの明るい笑顔を拝見してよかったとしみじみです。ミニ懇親会でビールで再会祝い。中野園部二代表体制で、セゾン投信は次の高みを目指します!

  • 14Oct
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      名古屋の老舗料亭にて

      10月14日(水)先週末は名古屋にいってきました。栄にある老舗料亭「神楽家」が主催する、旬の懐石料理を堪能しながらの勉強会。ご当地の人気FP山口京子さんと共に登壇して、積み立て投資の有効性と長期投資の社会的意義をふたりから愉しくお伝えして、ご参加された地元の紳士織女の皆さまと夜遅くまで交流させていただきました。お食事は当店自慢の秋の旬が続々で、素晴らしいご縁もたくさんいただいて、お洒落な空間の中で実に有意義な時間をいただけました!そして翌日は名物ひつまぶしで腹ごしらえをして、8か月ぶりにセゾン投信主催セミナーを名古屋から再開しました。同じく地元FP山口京子さんをゲストでお迎えして、人生百年時代を踏まえた長期積立投資の優位性から育った資産の活用実践法まで、ふたりで熱く愉しくお伝えしました。久し振りに再会した中部の長期投資仲間の皆さんの笑顔を拝見して、胸が熱くなりました。やっぱり直接お会いすることの大切さを実感しました!セゾン投信セミナー再開です!

  • 09Oct
    • リアルセミナー再開への画像

      リアルセミナー再開へ

      10月9日(金) 2月に東京、横浜で開催した運用報告会を最後に、コロナ禍の本格化でリアルのセミナーは見送っていました。セゾン投信の特長のひとつがお客さまとダイレクトに接することにあり、セミナーはとても大事なコンテンツと位置付けていますので、物理的にお会い出来ないことは大いに痛痒を感じていました。 一方で社内も出社比率50%未満を目途にした運営体制を続けて来る中、オンラインの社内会議が定着してリアルセミナーの代替としてオンラインのウェビナーでの開催を積極的に試み、いまではそのオペレーションもかなり手際よいものにこなれてきました。 先週末に空き家再生事業に取り組むベンチャー企業の「ジェクトワン」社主催のリアルセミナーに久し振りに登壇して、お客さまを目の前に講演させていただきました。やっぱり皆さんのお顔を見ながらアイコンタクトで共感空間を実感できるセミナーは格別です。コロナ禍はまだ暫く続くでしょうが、ウィズコロナを前提にした生活リズムも確立しつつあり、今月から当社でもリアルセミナーを再開することにしました。 まずは11日日曜日、名古屋で地元で人気のFP山口京子さんとのセッションで積み立て投資の魅力をお伝えするセミナーを行います。そして来週末からは延び延びになっていた中野と園部による新代表顔見世セミナーで、札幌を皮切りに全国6都市をまわります。皆さまと直接お会いできることを今から心待ちにしております!

  • 29Jun
    • セゾン投信新体制に

      セゾン投信新体制に6月29日(月) 今般、セゾン投信創業期より社長を務めてまいりましたが、6月23日付で代表取締役会長CEOになりました。そして新たに社長COOとして園部鷹博に後継の任を託すことといたしました。 小生13年超の社長任期を務め、おかげさまで今年3月には創業時に最初の目標としていた運用資産残高3千億円をクリアしたことを時機として、独立系投信会社に共通課題である後継者問題に対し、予めそれを明らかにしてお客さまや世間に企業の持続性を「見える化」することで、この先も健全なる長期投資を安心してご一緒いただけるよう、セゾン投信なりの顧客本位を示したつもりであります。 小生は引き続き益々意気軒高にて、CEOとして当社経営トップの職責を果たしてまいりますと共に、業務執行の責任を園部が担い、2人のダブル体制でセゾン投信を率いて行く所存です。 以下は26日付で公表しました小生と園部からの皆さまへのメッセージです。どうぞご一読くださいませ。これからも一貫して長期投資仲間に寄り添うセゾン投信で「セゾン号」の長期投資の旅をご一緒くださいますよう、改めてどうぞよろしくお願いいたします。https://www.saison-am.co.jp/news/_pdf/message20200626.pdf

  • 10Jun
    • 達人ファンド1千億円

      達人ファンド1千億円6月10日(水) セゾン投信のアクティブファンド「セゾン資産形成の達人F」が設定から13年超かけて、今般運用残高1千億円の大台に載りました。当社創業時には、もうひとつの「セゾンバンガードグローバルバランスF」が専ら脚光を浴びて、当ファンドは運用実績もなくほんとうに資金流入も乏しい状態で寂しい草創期でした。 時間の経過と共に運用成果に評価が高まって来て、R&Iファンド大賞を初受賞した頃からメキメキとメディア取材も増え、資金流入ペースが加速しました。おかげさまで、同ファンド大賞は7年連続、そしてリフィニティブリッパーファンドアワードは6年連続で最優秀ファンド賞をいただいて、日本を代表するグローバルアクティブファンドとして成長してまいりました。 全然資金が積み上がらなかった当時を思い返すと、残高1千億円は大型ファンドの仲間入りで、小生の感慨はひとしおです。これからも変わらずとことん長期運用で「セゾン号」の機関車として、卓越した長期運用成果を目指し邁進してまいります。皆さまありがとうございます!

  • 09Jun
    • 早すぎるリバウンド相場

      早すぎるリバウンド相場6月9日(水) 日本では緊急事態宣言が解除されましたが、米欧先進国でも相次いで経済活動が再開し始めました。新型コロナウィルスの感染拡大傾向はまだ続いていて、これから発展途上地域に感染の中心は移っていくと考えられます。 まだまだウィズコロナ状況は暫く続くであろう中で、先進国の株式市場ではアフターコロナに向けた経済回復への期待先行から急速なリバウンド相場が続いていて、3月中旬の急落底値からはほぼほぼ回復しています。 株式市場は短期的に上への下へもオーバーシュートするもので、今回も実体経済の現状に鑑みると、根拠なき楽観相場とも見えますが、一つの合理性は米欧日先進国中央銀行による対コロナ対策としての追加量的金融緩和にあります。殊に米FRBはコロナショック後3兆ドル規模の資金供給を実施し、欧ECB、日銀もそれに準じて供給量を大幅に増やしており。金融市場への更なる過剰流動性拡大は、実体経済とは乖離した株式市場へのマネー流入の裏付けとして、市場参加者への買い安心感を支える大きな要因となっています。 他方主要国の財政急拡大は、コロナ後も恒常的に市場のリスクファクターであり続けるわけで、この先も資産バブルと市場安定性のせめぎ合いが続くことでしょう。 私たち長期投資家は、そうしたマーケットの振幅を乗り越えて、長期的楽観投資を続けてまいりましょう!

  • 09Apr
    • コロナとの闘いは長期戦に

      コロナとの闘いは長期戦に4月8日(水)  新型コロナウィルスの感染は世界全体に拡大中で、とりわけ米国では19万人と飛びぬけて最多の感染者数が発生し、増加の勢いはまだ高まっています。欧米に本格拡散するまでは、中国周辺地域の局地的感染現象との見方が大勢で、春になって気温が上がれば自然終息すると今ほど深刻視されていませんでした。ところが今や米国での収束時期も見通せず、日本でも欧米のような本格拡大の瀬戸際と言われ、4月から5月が先進国地域の正念場たる感染のピークとしても、想定よりもかなり長期に亘って経済活動は極度の収縮状態が続くことになりそうです。 そして米国で特に懸念されるのが医療崩壊で、日本の水準と比べ米国での社会保障インフラの脆弱さと生活格差の大きさが感染拡大スピードに拍車をかけていると言われ、ここへの政策対応が迅速になされないままだと経済構造の立て直しにも時間を要することになります。それに加えて米国の高い雇用流動性がこうした経済危機時には失業者を短期的に大量発生させる構造的要因となり、既に失業保険申請件数はコロナショック前と比べ10数倍に激増していて、産業界が事業規模を縮めてしまうと感染収束後の需要急増に供給サイドが応じきれず、経済回復スピードを緩慢にしてしまう可能性があります。 米国経済のリバウンドが滞れば、世界経済全体の成長回復の遅れにもつながりますから、今回のコロナ騒動終息後におけるマーケット全体の回復も、平常時に向け急速に反転する期待と同時に、やや長期戦になる可能性も併せ持っておくべきでしょう。無論その場合は、引き続き辛抱強くコツコツと安い水準で積立投資を通じて仕込み続けることによって、将来の果実がより大きく育つ機会が増えたと考えて、実体経済とマーケットの自律回復機能を待ちながら長期投資を継続して進んでまいりましょう。

  • 06Apr
    • 財政投入の正念場

      財政投入の正念場4月6日(月) 新型コロナ感染は欧米が中心となって世界中に拡散する、前例なき天災となってしまいました。日本でも本格拡大の瀬戸際にあるとして、いよいよ非常事態宣言が政府から発動されます。 人々が物理的に行動制約を受けることによる経済活動の縮小は、今に至って金融システムが壊れたリーマン危機よりも、そのスケールは甚大なものになるでしょう。未だ感染収束への見通しは見えない中ですが、一旦損なわれてしまった世界経済の安定的成長軌道の回復持続に対する先進主要国の対策が、言わば制約なき財政投入へと揃って舵を切っていることは、今ある危機の中で最大の光明でありましょう。 今回は通常の景気対策的発想はほぼ無意味であり、公的資金で生活弱者の日常最低水準を確保し、産業界の資金繰り維持をサポートして、コロナ終息後に抑え込まれた需要が一気に回復するであろう時、そこに供給サイドが平常時の水準で応えられるよう、まさに今の事業者を支えて乗り越えることによって、コロナ後の景気リカバリーを健全に実現させるための財政活用が肝要ですが、主要国の政策ベクトルは総じてそちらに向けられていると感じます。 ここで実体経済の、とりわけ供給側活動基盤が壊れてしまうと、景気のV字回復は不可能になります。政治と行政の適切な判断の正念場でありましょう。

  • 03Apr
    • ゆるい動画の画像

      ゆるい動画

      ゆるい動画4月2日(木) 今日は夜ユーチューブ動画で美しすぎる公認会計士の平林亮子さん、コモンズ投信の渋澤健さんと小生の3人で、コロナショックにめげない徒然トークを90分配信しました。 こうしたコンセプトレスな企画は珍しいことですが、気心知れた3人ということで事前打ち合わせなしにて、最近感じてることや心境の変化、そして結局は長期積立投資の大切さや素晴らしさまでを、大変ゆるーい感じでお伝えしました。 コロナ騒動で滅入り気分のこの頃だからこそ、明るくなれる話題をつとめて発信し、ご好評いただきました!(^^)!

  • 16Mar
    • 長期投資家の皆さまへ(やっぱり継続は力なり)

      長期投資家の皆さまへ(やっぱり継続は力なり)3月16日(月) 2月下旬から始まったコロナショックにおけるマーケットの反応は世界全体で連鎖して続いており、各地域の株式市場は直近の高値からざっと2割超の下落となり、更なる下げ加速への悲観ムードがまだ市場を支配しています。 新型コロナウィルス感染の経緯を振り返れば、年初より中国武漢での局地的発生から始まり、日本・韓国などへの飛び火が顕在化したのが2月初旬頃。それから暫し欧米からは、北東アジア地域での限定的感染事象と見られていたため、世界の金融市場は米国景気の持続的拡大基調を拠り所に穏やかな右肩上がりトレンドを維持していました。 この前提がガラリと変わったのが2月最終週から。イタリアに大量の感染者が発生し始めてからです。中国周辺の局地的事象から、地域を超えた拡大に向かったことが確認されたことで、グローバルな経済活動への支障をマーケットが認識したことによって下落トレンドに転じたわけです。そこからは欧州でフランス・ドイツ・スペインと加速度的に感染者が広がったことからパンデミック宣言が出され、株式市場の動揺が一層激しくなったのが直近の一週間でした。市場は感染収束までの先行きがまだ見通せない中で、最悪のケースを織り込む水準まで下落するでしょうが、最悪ケースがどの程度なのかが現状捉えられないことで、迷走を極めて価格が大きな振幅で上下し混乱しているのです。 こうした不透明感が継続する間、即ち収束への目途が世界全体で共有されるまで、金融市場の調整局面も続くでしょうが、経済活動は専らコロナウィルスへの恐怖を要因として停滞しているので、活動阻害要因、つまりウィルスへの不安が総体的に払しょくされたなら、実体経済は停滞の反動も伴って勢いよく活動再開することになるでしょう。おそらく現状の世界的な活動自重期間に製品在庫は解消に向かい、強制的に抑制された個人消費も堰を切って上向くのではないでしょうか。 そしてどうやら中国では内部感染拡大がピークアウトし収束に向かい始めたようで、併せて米FRBが実質ゼロ金利と量的金融緩和復活を緊急決定したことに呼応して、日欧先進国が共に果断な経済底割れを防ぐための様々な金融政策を実行して行けば、一定の期間を経て需要が底入れし、経済失速懸念は後退され得るはずで、金融市場全体のリスクオフ状態もそれと同時に転換するであろうと考えます。また、各国の緊急経済対策も次々と実施されるであろうことから、その効果も付加されて、感染収束ステージに入ればマーケットは調整前水準に向けて力強いリバウンドへと急転換する可能性もあるでしょう。 或いはたとえ収束と回復への時間が長期化したとしても、歴史的事実として実体経済は貿易活動の回復と共に日常を取り戻すもので、それがグローバルな長期的成長軌道を担保する大前提でもあります。そしてこの普遍的メガトレンドが信じられるなら、現状の如く市場がダッチロールして動揺している時こそ、決して投資行動を変えることなく継続することが長期的成果の肝要だと理解出来るはずで、それを実践出来るのも長期投資家なればこそです!

  • 11Mar
    • セゾンGBF信託報酬引き下げ

      セゾンGBF信託報酬引き下げ3月11日(水) 昨日の目論見書改定から、「セゾンバンガードグローバルバランスファンド」の信託報酬を3BP(0.03%)相当引き下げて、0.57%プラスマイナス0.02%といたしました。「セゾン号」は間もなく運行開始から13周年を迎えますが、出発時の0.77%からコツコツ、13年間で計20BP(0.2%)のコスト削減を実現したことになります。 13年前には、とても低コストなグローバルバランスファンドとの評価をいただいていましたが、ここ数年で大手系列運用会社間で超低コストインデックスファンドのコスト引き下げ競争が激化して、とうとうコストゼロという事業合理性を逸脱したかのような商品までが世に出るに及び、日本の資産運用業界は自ら収益力悪化のジレンマに苦悶しています。 当社の立ち位置は従前より既存業界とは埒外で、真の顧客本位に立脚した健全な長期運用と、「セゾン号」乗客の皆さまの長期資産形成における果実最大化に資する啓蒙活動を永劫的に持続可能とするために必要な合理的報酬を、堂々と開示し続ける姿勢で一貫しており、引き続き皆さまの豊かな人生実現と共に発展する、顧客に寄り添う運用会社を標榜し努力を続けてまいります。 引き続き「セゾン号」の長期投資の旅をご一緒に、どうぞよろしくお願い申し上げます!

  • 09Mar
    • 長期投資家は今回の下落相場をどう見るべきか!

      長期投資家は今回の下落相場をどう見るべきか!3月9日(月) コロナウィルスの世界的な感染拡大へ、2月最終週から俄かに金融市場でも先行き懸念が高まって、それまでの景気楽観右肩上がり相場から一転、この騒動の最悪ケースに向けた調整局面に入っています。先進国株式市場は下落に転じてから軒並み1割超の価格調整となり、米国では連邦準備理事会(FRB)が急遽0.5%の利下げを断行し、景気下振れ対策へと早速動き始めました。 上昇相場の後には必ずや調整相場が訪れ、それを繰り返しながら、持続的経済成長が長期的な株式市場の価格水準を押し上げて行く。このメガトレンドに載せてお金を育てて行くことが、私たち生活者における長期投資の行動目的であることは、足元の相場環境如何によらず普遍の原則です。 とは言え、今回の如く突発的にまとまった相場調整が起きれば、誰しも平常心を保てなくなるものです。そこで、おそらくこの先コロナショックと呼ばれるであろう今回の下落相場の背景と、想定され得る今後の帰結を整理しておきましょう。 まずコロナウィルスは中国から感染が起こり、ここに至って世界的に感染者が発生し始めました。ひとつは感染拡大への警戒から世界中の生活者が外出をはじめ様々な活動機会を控えると想定されることによる、個人消費の急減退がもたらす景気減速懸念と、もうひとつは中国を発端として産業界のあらゆる部品供給の製造から流通に至るサプライチェーンのみならず、事業全体の価値創造に資するバリューチェーンまでがグローバルに遮断されるリスクに鑑みた、事業活動の抜本的停滞が実体経済に及ぼす悪影響をマーケット全体で織り込み始めたことが、急落を招いた要因と考えられます。 ところが、その原因はやがて収束するものと言えましょう。つまりウィルスという一過性の経済活動阻害要因が払しょくされれば、再び実体経済もマーケットも加速的に急回復へと向かう可能性が高いという帰結を、私たち長期投資家は同時に想定しておくべきで、いま最も大切なのは、短期的相場環境の急変に反応して、拙速に投資行動を変えてしまう、ましてや狼狽売りして投資をやめてしまうことを厳に戒める胆力なのです。 そして長期投資家なればこそ、目先の価格急落を絶好の投資機会と捉えられるはずです。相変わらずコツコツと長期積立投資を継続してまいりましょう!

  • 05Mar
    • 「セゾン号」は3千億円に!

      「セゾン号」は3千億円に!3月6日(金)                                亀の歩みの差別的価値 2020年2月13日に、セゾン投信は2つのファンドを合わせた運用資産総額が3千億円に達しました。2007年3月の運用開始以来、実に12年11か月を経て到達した3千億円は、我が国投資信託業界で類例を見ない、まさに亀の歩みの積み上げです。 日本の投資信託は米国の残高規模に較べて20分の1未満のスケールである一方、公募投信の本数は6千本を超える多さで、故に1本あたりのファンド規模の相対的小ささが行政当局から問題視されており、当社の「セゾングローバルバランスファンド」の2千億円規模でも、国内投信残高上位50位以内にランキングされます。他方現在でも、設定から数か月~1年程度の短期間に数千億円規模の資金を集めるファンドが恒常的に上位を占めて存在しており、業界スタンダードの観点では、155か月も要して3千億円に辿り着くことの事業的意義は決して高くないでしょう。 では既存業界に対する亀の歩みの差別的価値はと考えた時、当社は創業来直販にこだわることで、セールスマンの販売介在を経ずして、飽くまで自発的意志と行動により参加される自律投資家の、将来を見据えた忍耐強い長期投資マネーが、仲間の増加を伴ってコツコツと積み上がって来た、まさに亀の歩みの如き累積時間価値こそが希少なのだと自負しております。「セゾン号」の資金が持つ強み 当社は創業来ずっと「セゾン号」乗客の皆さまに、「長期・積立・国際分散」の投資行動3原則を併せて強く勧奨し続けて来ました。そして多くのお客さまにそれを共感いただいています。 「国際分散投資」は「セゾン号」の運用理念の根幹ですので、当社ファンドの保有を通じて実践いただけますが、「長期」と「積立」は各人の自律的意志においてのみ実行されるものであり、「セゾン号」は今や我が国有数の本格的長期積立投資家が参加するコミュニティになったと言えましょう。 その成果は「セゾン号」出発から間もなく満13年を迎えるにあたり、当社が独自KPIとしても重視する2つのデータに如実に表れています。ひとつは「平均保有期間」です。ファンド内への資金の平均滞留年数のことで、業界平均に対し当社のそれは3倍超の長さを誇り、「セゾン号」乗客の皆さまが長期保有に努めて下さっていることの証左でありましょう。 その結果として、ファンド自体の運用成績に対してそこに参加した投資家全員が平均的に享受している成果を示す、両ファンドの「インベスターリターン」はどちらも2%超の超過リターンを実現していて、これは多数の皆さまが長期保有に加えコツコツと毎月積立投資を継続して下さっていることによって導かれている成果なのです。寄り添う運用会社 当社はかように「セゾン号」乗客の皆さまの総体的リターン最大化を目指して適切な投資行動に誘うことを、顧客本位の業務運営の本旨たる「顧客の最善の利益の追求」と捉え、「長期・積立・国際分散」投資の励行を繰り返し発信し続けて来たわけですが、その目的は専ら将来に向けた長期資産形成を見据えてのことでした。 さて、昨年奇しくも衆目を集めた金融審議会市場ワーキンググループの報告書「高齢社会における資産形成・管理」において、長寿社会の進展の中で資産寿命の長期化が課題提起されたことに鑑み、当社も資産形成行動のみならず、高齢期を迎えて以降も資産運用を継続すると共に、長寿を前提とした計画的な資産活用の面にまで、お客さまの豊かな人生創りのお手伝いとして積極的に関与したいと考え、生涯軸で「セゾン号」の長期投資の旅を楽しんで戴くべく、資産形成から資産活用までシームレスで「顧客に寄り添う運用会社」を新たな付加価値のメインテーマに掲げました。3千億円からのセゾン投信 そうした折に、当社の運用資産総額が3千億円に達しました。ここからの次なるセゾン投信は、引き続き「お客さま全部主義」の理念を更に磨き上げ、より高度な顧客本位への飽くなき探求を続けてまいります。 即ち当社の事業目的を「顧客の幸せな人生の実現」と定義して、3千億円からの、そして長期投資の旅が14年目に入る「セゾン号」は、乗客の皆さまの豊かな人生という夢の実現にとことん寄り添い続ける運用会社を標榜し、乗務員一同で一層精進を重ねて運行してまいります!

    • 長期投資家の皆さまへ

      3月5日(木) 世界の金融市場は、2月最終週に入ってから新型コロナウイルス感染拡大の影響による動揺から、下落が止まらぬまま3月に入りました。世界の株式市場全体の値動きを示すMSCI全世界株指数(ACWI・米ドル建て)は当該1週間だけで10%以上下落する程の大きな値下がりです。この瞬間で見ると、昨年秋以降右肩上がりの上昇幅が一気に帳消しになった状況で、世界のマネーが同時にリスク回避に動いているわけです。一方で株式市場から退避した資金は、安全資産と言われる先進国債券市場に流れ込んで、その代表格である米国10年国債の利回りは史上最低水準を更新し、即ち同価格は急上昇を見せています。なぜこうした連鎖が起こっているのか。まずはコロナウイルスの感染が中国以外の各地に拡大し始めたことで、それがどの程度まで拡散するのかの規模感がまだ見通せないことです。そのため様々な経済活動の停滞が不確実性として意識され、中国のみならず世界全体の景気を悪化させることが想起されて、短期筋の瞬間的な売りへと連鎖しているのです。ウイルス感染源である中国は、世界の製造拠点として今やモノの輸出入に大きく関わっており、部品の供給網は世界中に網の目の如く張り巡らされていますが、そのサイクルが途絶えるとあらゆる産業活動が支障をきたす。そうして世界貿易が滞ることが大きな懸念要因になっています。また中国人は観光面でも世界各地に大きなインバウンド需要を与えていますが、その消費減少も各国経済に多大なる影響を及ぼすでしょう。更に日本と同様に、不要不急のレジャーや外出などが自粛されることによる日常経済の萎縮も、景気の足を引っ張るであろうことは、マーケットがすぐに反応する処で、こうした実体経済への衝撃は、感染の収束が見込まれるまで続くことでしょう。とは言え、過去にもSARS(重症急性呼吸器症候群)などの流行でマーケットが大きく影響を受けた出来事に鑑みても、これはやがて収まる一過性のショックであろうと推察でき、感染不安が拭われてくれば、経済活動は反動も伴って一気に回復に向かう可能性をしっかりと長期投資家は想定しておくべきでありましょう。そして米金融当局は早くも利下げの再開で政策対応の意志を見せるなど、各国の緊急経済対策も早晩動き出すことでしょう。こうした一過性と言える騒動は、しばしば後になって振り返ると、大きな市場ノイズ(一時的調整)であることを、何度もマーケットは歴史に刻んでいます。私たち長期投資家は、現状短期投機筋が狼狽している動向を冷静に俯瞰しながら、実体経済の長期的活動が描き続ける成長軌道をしっかりと見据えて、決して慌てて投資行動を変えない胆力を、今こそ強く意識してください。相変わらずコツコツと投入し続ける資金が、将来の果実を大きく育んで行く機会となるはずです。